いつだって同じ思考がグルグルする。
答えはとっくにわかっているのに、そこから逃げるように頭は回り続ける。
どうしたって私の中での優先順位は教室へ行かない方法を探しで、みんなみたいに逆境に立ち向かう勇気を出す方法なんか探さないのだ。
ひとり保健室にいると孤独で死にたくなってくる。保健室の先生に相手を頼めばしてくれるけれど、それもどこか仕事感があって満たされない。
無意味に窓を眺めて空の色を見ていると、時間だけが変わっても私自身は何も成長していないと体感してさらに、つらくなる。
そのうち私、おばあさんになるのかな。何もできない無能なおばあさん。そうなったら、どうやって食べていくんだろう。そう思うと
すごくゾワリとして、怖くなった。
でも、そう思いながらも私の足は教室へと向かない。向かうのは図書館ぐらい。保健室と図書館へ交互に行っては時間をひたすら潰す日々。
「おい、おまえ今日の宿題やったかー?」
「え、やってない」
「内申このままだと、やばくなるから頑張れよー」
アハハハと笑いながら通っていく男子生徒の言葉が胸につきささる。
内申、かあ。もう私の内申はボロボロだろうな。もう頑張っても意味がないレベル。みんなもそうだったのに、なんで勇気を出せたのかな。
ひとりきりで保健室に戻り、本を積み上げる。
どれだけ教科書や本を読めば、私は人生の勇気と答えに出会えるのだろうか。
ねえ。誰か答えを教えてよ。