「明日花」
「だから、こんなふうに泣いてたら、ふたりとも悲しむよ」
「そう、かもしれないけど。やっぱり僕は教室へ戻らない。いや、戻れない」
「私も、無理。だけれど、それはそれだよ。ふたりを応援しよう」
「ああ」
稔が顔をクシャクシャにして笑った。あ。美少女顔だ。まつ毛長い。て、そんな関係ないことは置いといて。
「よし、乾杯しようか、稔」
「え? 紅茶を?」
「うん」
私には出せない尊い勇気を出したふたりに。乾杯。
***
「だから、こんなふうに泣いてたら、ふたりとも悲しむよ」
「そう、かもしれないけど。やっぱり僕は教室へ戻らない。いや、戻れない」
「私も、無理。だけれど、それはそれだよ。ふたりを応援しよう」
「ああ」
稔が顔をクシャクシャにして笑った。あ。美少女顔だ。まつ毛長い。て、そんな関係ないことは置いといて。
「よし、乾杯しようか、稔」
「え? 紅茶を?」
「うん」
私には出せない尊い勇気を出したふたりに。乾杯。
***