その途端身体の調子もグングンよくなった。
 なので、しばらく勉強しては休んでを繰り返した。
 けれど。

「ママ、その。私」

「明日花、今日も具合悪いのね。顔色を見ればわかるわ。でも、もう一週間目よ。そろそろ明日花は学校へ行かないと。教室に明日花の居場所がなくなるわよ」

 私の居場所。
 そんなものは、もうすでに、初めから私にそんなものはない。ハッキリと言いそうになる。
 次第にママの機嫌も悪くなって。
 このままじゃパパにチクられてしまいそうになってきてしまった。
 やばい。それは困る。

「ごめんなさい。ママ」
「今日はさすがに明日花に学校に行ってもらうわよ」
「はい」
  私は少し嫌そうに言った、すると、ママは不思議そうに顔を傾げる。

「あら? なんだかすごく嫌そうね。どうしたの? 明日花。体調悪いのはわかるけれど、あんなに毎日学校に楽しそうに通えていたのに」
「疲れちゃって」