逆に言えばそれぐらいしかしてない。 
 もっとちゃんと頑張らなきゃ。
 そう思うのに頭も体も動かない。怖い。
 まるで魂が金縛りにあったかのよう。
 だけどこのままじゃ……疾風に置いてけぼりにされてしまう。
 嫌だ。そんなの、絶対に私は嫌だ。

 だけれど、だけれど。

「無理、だよぉ」

 部屋の中でベッドの中に潜ったままボヤく。
 私が、疾風みたいに強くなれる日は、来るのかな。

***