朝。いざ中学校へ行こうとすると、なんとなく足が遠のくようになったのは、それからすぐの事だった。
「うっ、え」
そして次第になんだか気持ち悪くなる。校舎に近づくごとに吐き気は悪化する感じだ。
私は数日間ほどそれをどうにか誤魔化して登校してみた。
けれども日に日に更に身体が重くなる。めまいもひどいし、苦しい。
いや、でも。私は中学生なのだから、ちゃんと中学校へ行かなくちゃ。サボりなんかしたら、家族に迷惑をかけてしまう。
フラフラと揺れる自分の影だけが見える。けれど。私はその場にしゃがみ込んでしまい、怖くなって家へと戻って行ってしまった。
「ママ。私、今日は具合悪いから、学校休む」
「大丈夫? 明日花」
「ううん、気持ち悪い」
「熱はないわね。明日は行くのよ? ママは仕事だから、おかゆ作っておくし静かに休んでおくのよ」
「わかった」
ホッとする私。なんだか体の気持ち悪さもなくなっていくようだった。
ベッドの中で、ギュッと枕に顔を沈めてボーッとする。
後ろめたさ以上に強い安心感を抱いている私がいた。
今日は学校へ行かなくていい。そう思うと、なんだか強く泣きたくなってくるぐらい嬉しかった。
一応教科書を取り出し、読んでみる。勉強は特に私は嫌いじゃないので、なんとなく問題を解いてみれば、全然いけた。サボりと一緒にされたくないし、ベッドに移動した。
「うっ、え」
そして次第になんだか気持ち悪くなる。校舎に近づくごとに吐き気は悪化する感じだ。
私は数日間ほどそれをどうにか誤魔化して登校してみた。
けれども日に日に更に身体が重くなる。めまいもひどいし、苦しい。
いや、でも。私は中学生なのだから、ちゃんと中学校へ行かなくちゃ。サボりなんかしたら、家族に迷惑をかけてしまう。
フラフラと揺れる自分の影だけが見える。けれど。私はその場にしゃがみ込んでしまい、怖くなって家へと戻って行ってしまった。
「ママ。私、今日は具合悪いから、学校休む」
「大丈夫? 明日花」
「ううん、気持ち悪い」
「熱はないわね。明日は行くのよ? ママは仕事だから、おかゆ作っておくし静かに休んでおくのよ」
「わかった」
ホッとする私。なんだか体の気持ち悪さもなくなっていくようだった。
ベッドの中で、ギュッと枕に顔を沈めてボーッとする。
後ろめたさ以上に強い安心感を抱いている私がいた。
今日は学校へ行かなくていい。そう思うと、なんだか強く泣きたくなってくるぐらい嬉しかった。
一応教科書を取り出し、読んでみる。勉強は特に私は嫌いじゃないので、なんとなく問題を解いてみれば、全然いけた。サボりと一緒にされたくないし、ベッドに移動した。