「いい加減にしまっしね。私の大好きな疾風とカレンをメトにすんなま!」
「メ、メト??」
「いじくらしいやつやな! こんなだちゃかんな性格だから好きな人と結ばれないんや。可憐をいじめて、堂々としてるの頭おかしいげんろ!? ダラすぎて呆れるわ」

 我ながらすごい気迫で真由に詰めよっていく。
 私がバカにされるのはいい。だけれど、友達をバカにされるのは許せなかった。
 大事で、大切な、保健室の仲間たち。あの人たちをひどく言う奴は私が許さない!!

「いっ、いじめじゃないし、うざくてみんなに不愉快を振りまいている可憐が悪いんじゃん。空気読まないし」

 真由が震える声で反論する。
 それを私は睨みながら言い返す。

「空気って別に読む義務はないはずだけど」

 やっと方言じゃなくなるぐらい、気持ちが落ち着いてきた。
 はあ。
 本当怒りで気が狂いそうだった。