疾風が口にする別に、とか友達って言葉が胸に突き刺さってくる。
自分だって同じこと言ったくせに。
でも、疾風の耳が赤いのが嬉しかったりして。
「あんたみたいな地味ブスじゃ似合わないのよ。なんであんたばっかり」
「ヒドイ……」
「ウザい可憐ともつるんでさ。わけわかんない。あいつ嫌なやつでしょ? 可愛いだけじゃん」
「可憐ちゃんはいい子やし!」
真由の言葉に私は反論する。反射的に真由は私を睨んで続ける。
「なんで広瀬先輩はあいつにも優しいの? あんなぶりっ子とこの地味ブスの何がいいの? 目が腐っているんじゃないの?? 実は広瀬先輩ってセンスない??」
「そんなの可憐ちゃんがいい子だからに決まっとるし疾風が偏見ないから決まっとるやろ!? ヒドイこと言うなし!!」
「とるし? 何その変な方言。田舎者って本当だったんだ? あははは」
私の方言をバカにして、真由はゲラゲラ笑う。そこで私の何かが切れた。
「だまらっし!! このダラ!!」
「ひっ」
真由がびっくりして腰を抜かす。目が潤んでる。怯えて私から逃げたそうだ。
私は怒りに任せてさらに叫ぶ。