重い、重い、重力が私の上にのしかかる。

立ち上がることはもちろん、起き上がることさえ出来なくて倒れ込む。苦しい。息ができない。

過呼吸を繰り返す私。

「風土さん!深く吸って、深くはいて下さい」

看護師さんの声なんか聞こえなかった。

頭が真っ白で、今にも気を失ってしまいそうだった。

私を庇うように広げた小さな体。

まだ、小学生なのに。

まだ、これからなのに。

まだ、中学生になってないのに。

なんで。
なんで。
なんで。

「こんなの酷いよ……みんな、大っ嫌い……」

「風土さん……」

看護師さんはそれ以上何も言わずに去っていった。

私は、世界でただ1人取り残されたようにずっとずっと、声を上げてみっともなく泣き乱れていた。