確かに、誰かに腕を、
掴まれているのが分かったと同時に振り返ると。
「いや、無視はないっしょ!」
そう言って、
ニコッと笑っている男の子。
「...............いや、誰ですか?幽霊?」
部活も終わって、
ほとんどの生徒が下校してる時間。
しかも、〝立ち入り禁止〟の屋上にいるとか。
人間には思えなくて、
なんの、脈略もなく尋ねた。
すると、その男の子は........................
「んー、幽霊になる前の人?なんつって!」
笑いながら、冗談なのか?
本気なのか?分からないことを言ってきた。
だから、私は..............................
(構ってちゃいけない、この人)
そう心の中で思うと。



