〝旭夜葉くん〟
──────彼で間違いないのだから。
知らなかった........................
あの男の子が、
旭夜葉くんだったってこと。
しかも、クラスメイトだってことも。
なにもかも知らなかった........................
ただ1つ分かるのは、彼が優しいってこと。
遺影になっている優しい笑顔は、
まさに屋上で会った時と同じ笑顔で。
きっと、あの笑顔は、
嘘偽りのない笑顔のような気がした。
だから...........................
「........................っ、ぅ、」
あの日、1度話しただけの、
旭夜葉くんの葬儀で泣くなんて。
──────自分でも無意識だった。



