表情が読み取れない...............っ。
だって、男の子は言葉を出したと同時に。
私を腕の中に、
──────閉じ込めてしまったから。
誰かに抱きしめられるなんて、
私の記憶にある限りではなくって。
「..................っ、ぁ、あの、」
心臓の鼓動が煩いなか、
必死に声を出して話しかけると............
「っ、あー、ごめん。急に、
それと、コレ。受け取って。
苦しい時とか、何かあったとき、
この番号にかけたら落ち着くと思う」
男の子は、私を腕の中から解放して。
頭をポンッと軽く触ってからそう言うと。
差し出されたのは、
──────〝真夜中の相談室〟
そう書かれた1枚の紙。
この出会いが、
私の運命を大きく変えることになるなんて。
──────思ってもいなかったんだ。



