「ねぇー、学校来るのやめたら?」
「ほーんと、来る意味あるの?」
「マジ同意ー!あんたなんか死ねばいいのにー!」
用事がある日でも、
放課後の掃除を断っただけで。
名前すら覚えていない、
クラスメイトの3人の女の子たちから罵声が飛んでくる始末。
〝3対1〟
どう考えても勝ち目のない構図に、
なす術なく今日も...........................
こぶしをぎゅっと握って、
ほんの少しくちびるを噛み締めてから。
「............っ、すいません、
やっぱり、掃除してから帰ります、」
私、田島こころは、
高校3年生になっても、変わらずそう口に出した。