タオルと上着を貸し、連絡先を交換した。自然な流れで連絡先を聞けたのは、思わぬ収穫だった。《なにもなくても連絡してね〜!》と言った事も、仲を縮める鍵となる。
 3日後ぐらいだっただろうか。彼女が僕の教室にタオルと上着を返しに来たのは。何故か僕の友達の西条に反応していた。西条ユウタのせいで、距離を置かれたらたまったものではない。こればかりは、彼女を信じるしか無い。そして彼女の名前が雨宮アマネということを知った。