ヒイロは中性的な出で立ちをしていて、名前からも性別が分別出来ない。まぁ性別にあてはめるつもりのない私は、特に気にする事はないが。ヒイロは、私には、眩しすぎた。ヒイロの優しさ。何より類を見ない包容力には、驚いた。ヒイロと居ると、絶望を焼き尽くす。そんな力を持っていた。
タオルと上着を返す為に連絡先を交換したら、《なにもなくても連絡してね〜!》と言われてしまい、日々連絡をする人が家族以外にあまりいない私は、困ってしまった。でもそれを言う時には、既にヒイロはいない。二メートル先から大きく手を振っていた。ちょっと大型犬に見えたのは、気のせいだろうか。
タオルと上着を返す為に連絡先を交換したら、《なにもなくても連絡してね〜!》と言われてしまい、日々連絡をする人が家族以外にあまりいない私は、困ってしまった。でもそれを言う時には、既にヒイロはいない。二メートル先から大きく手を振っていた。ちょっと大型犬に見えたのは、気のせいだろうか。