数時間前まで青かった青空も、今ではすっかり黒に染まる。街の明かりに負け、光が届かない星たち。
まるで、私のよう。誰にも見つけて貰えない。ひっそりと、ただそこに在る。

夜明けまで、待ち切れない。闇の中、必死に抗い続ける。抗うたびに、息は苦しくなる。
この努力に意味は?報われる日は?先が見えない。誰の声も聴こえない。

夜が明ける。待ち望んだ、太陽の光も。なにもかも、今の私には眩しすぎる。
差し伸べられる手も、励まし合う仲間も私にはない。

ああきっと、私の未来は闇に包まれているのだろう。明るい未来など、望んではいけない。希望と現実の差が広がるだけだから。

そんな、考えを打ち砕いたのは他でもない。雨の日に現れた貴方だった。