思い出の中に浮かぶ
甘いショートケーキ
イチゴだけほじくって食べた
あなたを覚えている

最後に電話したのは
五月の終わりだった
雨がやまなくてきっと
明日も傘がいるねって

賑やかな夏の訪れに
何も期待することはなくて
ただ毎日が同じなんだって
確信しては絶望したんだ

後悔しないなんて言ったらウソ
強がってないなんてウソだけど
誰も知らないでしょう
かなしみは
顔に書いて歩くものじゃないのです

いつものカフェでひとり
甘いショートケーキ
イチゴがやけに目立つけれど
でもやっぱり食べてしまう

ひとりでもおいしいから
あなたがいなくても平気
喜びをなくした世界で
変わらない喜びを知って