ボクは中学生になってから、いろいろな悩みを抱えている。言うのも怖いため、相談もできない。
 愛想笑いもするようになったし、友達との関係も嫌になるときが結構ある。
 中学生になると同時にスマホを買ってもらった。友達と関わる時間が増える。と、最初は嫌だったがネットの友達も増えるし、隠し事も減るかなっとも思ってた。  
 しかし、現実はそこまで甘くなかった。リアルでの悩みは増えるし、ネットでは隠し事がふえ、余計にきつくなっていく。もともと抱え込むのが苦手な上に、相談もできない人だから、精神的に追い込まれていくばかりだった。
 こんな生活が3年生に上がるまで続いた。
 3年生は受験の年であるため、余計にきつく感じる。リア友には相変わらず愛想笑いするし、隠し事も伝えれないし。ネッ友には自分という存在すら隠していた。
 そんなある日、ボクは本を読んでいるとある言葉を見つけた。



「自分というものをわからなくていい。でも素でいる時間を作る。なにも考えなくても言葉がスラスラ出る。そんなときが素だと思うな」

「素でいられる友達を作る。友達に素を見せてみる。それをしたところで関係性はなにも崩れないから」

「それで関係性が崩れたら友達じゃなかったってこと。素を見せられる人こそが親友なんだから」


 この言葉で、少し素を出そうかな、って思った。でも、3年間愛想笑いしかせずに場の雰囲気を流していたボクが、素を出せるとは思えない。  
 少しでも素を出そうとした自分ってバカだなぁ…。素を出すのって難しいし。
 そのままなにも変われずに夏休みに入り、終わり、2学期に突入した。2学期にもなるとクラスメート全員が、受験を意識しだす。もちろんネッ友もそうだった。
 会話も減り、少し楽になっていった。しかし、受験が終わるとみんな遊びだすため、受験が終わるのが怖く感じる。
 ある日、高校でもこんな生活が続くと思ってしまった。その日からそのことも考え出すようになり、今でも憂鬱だったため、卒業式後に自殺も考えるようになってしまった。
 毎日が辛く、耐えられなくなってきている。
 だからボクはすべてを伝えることにした。
 最初からリア友に話すのは怖かった。だからネッ友から話すことにした。
 ネッ友は3人いて、1人ずつ伝えていった。
 2人目までは理解してくれて、関係は崩れなかった。しかし、3人目のネッ友だけ理解してくれなかった。
このことを話したあとに、そっけない返事しか来なくなってる。多分呆れられたんだろうな。だから話したくなかったんだよ…リア友もこういう感じなんだろうな…
 ネッ友のこともあり、リア友には話せずに1週間が経とうとしていた。
 理解してくれたネッ友と話していたとき、そっけない返事をしたネッ友から連絡が来た。急な連絡に驚くしかなかった。正直呆れられたって思ってたし。連絡をみて、ボクはさらに驚いた。
 『あのときはごめん。急にあんなことを送られてきたから、戸惑ってそっけなくなっちゃった。1週間心の整理してたからなんにも話せなかったし。呆れたわけじゃないんだ。ほんとにごめん。』
 この返事を見たときに、ボクは安心した。呆れられてなかったんだって。
 それと同時にリアルでも言おう、と決めた。
『こっちこそごめん。あと、ありがとね。』
そう返した。
 その日の夜に、リア友を全員集めてライン上でグループを作った。
 そして、ボクはネッ友に言ったことと今まで感じていたことを正直に話した。
『実は2つ言いたいことがあるんだけど』
そう送ると、すぐに既読がつき、
『なになに』『珍しいね』
と興味をしめしている。

『1つ目は、私がリア友のグループの中でずれているって感じることなんだよね』
『話題が合わなかったり、1人が多いかったりするし』

そんなボクの言葉に対し、リア友は

『ずれてるってことはないよ』
『友達だからって必ずしも話題が合うとは限らないしさ』

そう、送られてきた。正直安堵しかない。
 このまま関係が崩れることのなく全部話せるのかな、そんな軽い気持ちが出てきた。
 そんなことを思っていると、リア友から次々に通知がくる。
『んで2つ目は?』『1つ目より重大なことなんだろうねw』
そんなことが送られてきている。
 不安なとこもあるけどネッ友に言えたことだからきっと大丈夫、こんなことを思いながら2つ目に伝えないことを打った。
『2つ目なんだけどさ、私実は