私は1人、上手く感情を表現できない暗い世界へと堕ちていった。
無情=思いやりがなく、人間らしさがない。
まさにこの状態。

喜怒哀楽。

それは私の心の中でずっと渦巻いている何かだと思う。
だけど、うまく表情と言葉で表現することができない。

友達と会話をしていると心の底から色々な感情が湧き上がってくる。
でも、表情に表れない、表せない。
口から言葉として出ない、出せない。
よく分からないけど怖い?というような感情が心の奥底から溢れてぐるぐると私の感情をかき混ぜる。

楽しい時は自然と「楽しい!」と言う言葉が口から出て笑顔になる人。
悲しいという人は涙を流し、感情を表に出す。
こんなふうに感情を堂々と表現している人が羨ましかった。

感情とは性格に影響を与え周りが感じる印象をガラリと変える。
人として、自分だけの「個性」と言うものが存在しなかったのだ。
そんな重要で大切なものが私にはなかった。


だから、私は常に演技をして過ごしている。
青に沈んでしまった私の世界に一筋の光を与えるために。


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そんな私が運命の出会いとも言える出来事に遭遇した。



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