「凛ちゃん!待ってよ!」

何度そう言っても凛ちゃんは止まってくれなかった。

家に帰ると凛ちゃんの日傘。
凛ちゃんがプレゼントしてくれたペン。
キッチンへ行くと俺らのお揃いのコップ。

頭では理解してても心が追いつかない。
どうして急に凛ちゃんは別れるって言ったんだ。
自然に涙が溢れていく。止まらない。
こんなにつらいなんて。