俺は目を覚ました。
そして辺りを見渡し、自分のテントにいることに気づいた。
そして横には、イージスが横たわっていたが、大きな怪我はなさそうだった。
「団長、気がついたんですねー。良かったです。例の技使ったから、魔力切れでしたね」
「ああ、シノブ。あれからどうなった? 俺はどれくらい気を失っていた?」
「今、色々と調べているみたいですねー。団長は気を失って、一時間くらいですよー。ウィンドルは指揮官を失い、完全撤退しました。ちなみに、わたしが仕留めましたよ。あ、あとうちのザガン中将さんが戦死しました」
「はぁ!?色々情報多いな!えーと、とりあえずシノブよくやった。ザガン中将が死んだか……。まあ、戦功に焦っていたからな」
「ええ、追撃戦で深追いしすぎましたね。まあ、無理すれば助けられましたけど……そこまでする義理はないと思いましたので」
「お前、それ絶対に言うなよ?」
「はい、さすがのわたしも言えません。でもあの人、戦場なのにわたしのことやらしい目で見てくるんですよ?そんなんじゃ、死んで当然です」
「はは、辛辣……。相当頭にきてるな。まあ、わかった。では、俺から言うことはない」
「そうですよね!やらしい目で見ていいのは、団長だけです!」
「はいはい、いつも見てるから安心してくださいね」
「やっぱりそうなんですね?もう!団長ったら……団長、お静かに。誰か来ました」
「わかった。この話は終わりだ」
そしてすぐに部下の兵士が来て、ルイベ中佐がお越しですが通していいですか?聞いてきたので許可を出した。
「やあ、気がついたみたいだね。今回は本当に助かった。ありがとう」
「いえ。あの場でオーガと戦えそうなのは、俺とイージスくらいでしたから。適材適所ってやつです」
「そうか。敵も、まさか後方部隊にオーガを倒すような強者がいるとは思わなかったのだろう。いや、実に見事な腕前だった。皆あのあと、お祭り騒ぎだったよ」
「はは、恐縮です。でも、犠牲者がでてしまいました……」
「そうだね……。仕方ないとはいえ、回復魔法の使い手としては辛いですな」
「ええ。しかし、回復魔法とて万能ではありませんから。死んだ者はもちろん、四肢の欠陥なども時間が経てば治せませんから」
「ああ、そうだね。だからこそ、チームワークで迅速に対応することが大事と思う。貴方についた人達は、とても頼もしかったと言っていましたよ?」
「なら、良かったです。彼等も、俺みたいな若造の言うことを聞いてくれて助かりました」
「後で見舞いに行きたいと言っていたので、喜びますから直接言ってあげてください。さて、では調査に戻りますので、貴方はここで休んでください」
「すみません。お手伝い出来ず」
「何言ってるんですか。もう十分ですよ。ここからは私達の仕事です。ではお大事に」
そしてルイベ中佐は、テントから出て行った。
「ふふ、あんな人が上にいってほしいですよね?」
「ああ、そう思う。ただ、今の軍だと厳しいな」
俺は回復を図るべく、眠りについた。
そして目を覚ますと、大分体調が良くなっていた。
「団長も、気がつきましたか」
「お、イージスも気がついたのか。今回は助かった。ありがとな」
「いや、オイラなんて……。団長に、奥の手を使わせてしまいました」
「いや、あれはさすがに仕方ない。そもそも、お前がいなければ奥の手自体も使えずに、あのまま死んでいたかもしれん」
「そうですよ、イージスさん!よく団長を守ってくれました。わたしも感謝してます!」
「団長、シノブさん……。へへ、こんなオイラでも役に立てて良かったです」
すると、拍手が起きた。
俺は周りを見渡しと、人が沢山いることに気が付いた。
皆が、いや良いものを見た、素晴らしい侍従関係だ、未だあの様なお方がいたとは、などと言っていた。
俺は恥ずかしがっていると、準子爵に絡まれていた女の子が話しかけてきた。
「ユウマ中尉、無事で良かったです。あの時は、どうもありがとうございました。おかげで、治療に専念できました」
「ああ、まあ気にしないで。大したことじゃないし。ところでこの人たちは?」
「ふふ、シノブさんに聞いた通りですね。団長ならそう言いますって。ここにいるのは、貴方にお礼を言いたい方々です。治療を受けた方や、オーガやオークから守ってもらった方です」
「……お礼ですか?」
「そうですよ。シノブさんには、団長はそうゆうの照れちゃうからいらないですよと言われたのですが、皆さん一言だけでもと思い、起きるのを待っていました」
「そうまで言われては、仕方ないですね。では、受け取りましょう」
そういうと人々が順番に並んで、1人ずつ礼を言ってテントから出て行った。
そして最後に、その子も礼をしてテントから出て行った。
すると、入れ代わりでルイベ中佐が入ってきた。
「いや、人気者は辛いね」
「ちょっと、勘弁してくださいよ……」
「はは!意外な弱点だな。称賛に慣れてないとは」
「まあ、家庭の事情で少し。で、その顔は何かわかったんですね?」
「ああ、たった今生き残った幹部で話し合いをしてきてな。オーガとオークが現れた原因がわかった」
「本当ですか!?それは一体……」
「ああ、我々も驚いたのだが……ウィンドルによる転移魔法によるものだった」
そして辺りを見渡し、自分のテントにいることに気づいた。
そして横には、イージスが横たわっていたが、大きな怪我はなさそうだった。
「団長、気がついたんですねー。良かったです。例の技使ったから、魔力切れでしたね」
「ああ、シノブ。あれからどうなった? 俺はどれくらい気を失っていた?」
「今、色々と調べているみたいですねー。団長は気を失って、一時間くらいですよー。ウィンドルは指揮官を失い、完全撤退しました。ちなみに、わたしが仕留めましたよ。あ、あとうちのザガン中将さんが戦死しました」
「はぁ!?色々情報多いな!えーと、とりあえずシノブよくやった。ザガン中将が死んだか……。まあ、戦功に焦っていたからな」
「ええ、追撃戦で深追いしすぎましたね。まあ、無理すれば助けられましたけど……そこまでする義理はないと思いましたので」
「お前、それ絶対に言うなよ?」
「はい、さすがのわたしも言えません。でもあの人、戦場なのにわたしのことやらしい目で見てくるんですよ?そんなんじゃ、死んで当然です」
「はは、辛辣……。相当頭にきてるな。まあ、わかった。では、俺から言うことはない」
「そうですよね!やらしい目で見ていいのは、団長だけです!」
「はいはい、いつも見てるから安心してくださいね」
「やっぱりそうなんですね?もう!団長ったら……団長、お静かに。誰か来ました」
「わかった。この話は終わりだ」
そしてすぐに部下の兵士が来て、ルイベ中佐がお越しですが通していいですか?聞いてきたので許可を出した。
「やあ、気がついたみたいだね。今回は本当に助かった。ありがとう」
「いえ。あの場でオーガと戦えそうなのは、俺とイージスくらいでしたから。適材適所ってやつです」
「そうか。敵も、まさか後方部隊にオーガを倒すような強者がいるとは思わなかったのだろう。いや、実に見事な腕前だった。皆あのあと、お祭り騒ぎだったよ」
「はは、恐縮です。でも、犠牲者がでてしまいました……」
「そうだね……。仕方ないとはいえ、回復魔法の使い手としては辛いですな」
「ええ。しかし、回復魔法とて万能ではありませんから。死んだ者はもちろん、四肢の欠陥なども時間が経てば治せませんから」
「ああ、そうだね。だからこそ、チームワークで迅速に対応することが大事と思う。貴方についた人達は、とても頼もしかったと言っていましたよ?」
「なら、良かったです。彼等も、俺みたいな若造の言うことを聞いてくれて助かりました」
「後で見舞いに行きたいと言っていたので、喜びますから直接言ってあげてください。さて、では調査に戻りますので、貴方はここで休んでください」
「すみません。お手伝い出来ず」
「何言ってるんですか。もう十分ですよ。ここからは私達の仕事です。ではお大事に」
そしてルイベ中佐は、テントから出て行った。
「ふふ、あんな人が上にいってほしいですよね?」
「ああ、そう思う。ただ、今の軍だと厳しいな」
俺は回復を図るべく、眠りについた。
そして目を覚ますと、大分体調が良くなっていた。
「団長も、気がつきましたか」
「お、イージスも気がついたのか。今回は助かった。ありがとな」
「いや、オイラなんて……。団長に、奥の手を使わせてしまいました」
「いや、あれはさすがに仕方ない。そもそも、お前がいなければ奥の手自体も使えずに、あのまま死んでいたかもしれん」
「そうですよ、イージスさん!よく団長を守ってくれました。わたしも感謝してます!」
「団長、シノブさん……。へへ、こんなオイラでも役に立てて良かったです」
すると、拍手が起きた。
俺は周りを見渡しと、人が沢山いることに気が付いた。
皆が、いや良いものを見た、素晴らしい侍従関係だ、未だあの様なお方がいたとは、などと言っていた。
俺は恥ずかしがっていると、準子爵に絡まれていた女の子が話しかけてきた。
「ユウマ中尉、無事で良かったです。あの時は、どうもありがとうございました。おかげで、治療に専念できました」
「ああ、まあ気にしないで。大したことじゃないし。ところでこの人たちは?」
「ふふ、シノブさんに聞いた通りですね。団長ならそう言いますって。ここにいるのは、貴方にお礼を言いたい方々です。治療を受けた方や、オーガやオークから守ってもらった方です」
「……お礼ですか?」
「そうですよ。シノブさんには、団長はそうゆうの照れちゃうからいらないですよと言われたのですが、皆さん一言だけでもと思い、起きるのを待っていました」
「そうまで言われては、仕方ないですね。では、受け取りましょう」
そういうと人々が順番に並んで、1人ずつ礼を言ってテントから出て行った。
そして最後に、その子も礼をしてテントから出て行った。
すると、入れ代わりでルイベ中佐が入ってきた。
「いや、人気者は辛いね」
「ちょっと、勘弁してくださいよ……」
「はは!意外な弱点だな。称賛に慣れてないとは」
「まあ、家庭の事情で少し。で、その顔は何かわかったんですね?」
「ああ、たった今生き残った幹部で話し合いをしてきてな。オーガとオークが現れた原因がわかった」
「本当ですか!?それは一体……」
「ああ、我々も驚いたのだが……ウィンドルによる転移魔法によるものだった」