久々の依頼、王城での出来事により、昼近くまで寝てしまった。
そして、昼食と言う名の朝食をとった後、執務室でシノブから報告を受けていた。
「さて、昨日は忙しくて聞けなかったが、報告を頼む」
「はい。まだ1日なので、評判から調べました。性格も王族にありがちな傲慢さはなく、貴族にも平民にも分け隔てなく接している様子でした。皆から好かれている感じですね。ただ武の才能がないみたいで、兄や一部の貴族から馬鹿にされていますね」
「まあ、俺も最初エリカに言っちまったもんな。ナヨナヨした奴って。だが、人柄に問題ないなら、とりあえずは良しとしよう。王族が、強くある必要はないからな。大事なのは人の使い方と、本人が忠誠に値する人物かどうかだしな」
「まあ、わたしは自分より弱いと嫌ですけど。まあ……結論から言って、人格には問題なさそうです」
「そうか。とりあえず、妹を弄ぶような奴じゃなくて、一安心だな」
「ふふ、そうですねー。あと婚約者についてなんですが・・・かなり年上で、公爵家の令嬢らしいとしかわかりませんでした。あまり踏み込むなと言われたので、詳しくは調べませんでした」
「ふむ、かなり年上か・・・なんか訳ありなのかもな。だが、それだけわかれば、あとは俺の仕事だな」
「次に・・・怒らないで聞いてくださいね?」
「ん?俺が怒るようなことが、あったのか?」
「いや~そのですね~、第3王子とエリカちゃんがですね……観察したところ、けっこういい感じなんですよ」
「たしかに気に食わんが、それぐらいじゃ怒らん」
「いや、めっちゃ不機嫌な顔してますけど。はぁー、それで……それを良く思わない連中が、エリカちゃんに嫌がらせをしてるみたいで・・・」
「ほう、シノブ。今すぐ情報を集めろ。俺の妹に手を出しことを、後悔させてやる」
「だから怒らないでって言ったじゃないですか!ダメですよ!それこそ、侯爵令嬢とかもいるんですから。女の世界怖いんですよ?手を出すと、どんどんエスカレートするだけです」
「ぐぬぬ!妹が酷い目にあっているのに、俺は何もできないのか」
「まあ、まだ嫌がらせぐらいなら可愛いものです。とりあえず団長に出来るのは、さっさと爵位を上げることですね。そうすれば、釣り合いとれて文句も出ません」
「簡単に言うけどな……そんなホイホイ上がるものじゃないからな?確かにうちは、準子爵に近い男爵ではあるが。まあ戦争でも起きて上の貴族が減ったり、俺が戦争で活躍すればわからんけどな」
「まあ、そう都合良くはいかないですよねー」
「それに戦争なんて、起こらないに越したことはないしな。犠牲になるのは下の者達だ」
「まあ、そうですね。ただウィンドルはいずれ攻めてきますからねー」
「まあ、それも例年通りなら涼しくなってからだろう。やつらは大体涼しくなる、春と秋に仕掛けてくるからな。うちも、それまでに兵力をどうにかしなきゃだな」
すると、扉の外から大きな声とドタドタドタと物音がした。
俺はなんだ?と思っていると扉をノックされた。
「ユウマ様、セバスでございます。入ってもよろしいですか?」
「ああ、どうぞ」
入ってきたセバスは、珍しく慌てた様子だった。
「どうした?セバスがそんなに慌てて。戦争でも起こったか?」
「はい、ウィンドルが戦争を仕掛けてきました」
「え!?当たりなの?マジか・・・。まあ、いずれ仕掛けてくるとは思っていたが早いな」
「はい、なので上層部も慌てているそうです。そして、当主に王城へ集まるよう通達が来ました。あと一人だけなら連れてきて良いそうです」
俺は慌てて、準備をする。
「わかった。シノブ行くぞ」
「はい。これって……もしかしてわたし達の所為ですかね?」
相変わらずこいつは軽口をたたき、俺をリラックスさせるのが上手いなと思った。
「阿呆、そんなわけあるか。セバス、すぐにイージスの家にうちにくるよう手紙を送ってくれ」
「はい、かしこまりました」
俺達は急いで正装に着替えて、馬車に乗り王城へ向かった。
そして、昼食と言う名の朝食をとった後、執務室でシノブから報告を受けていた。
「さて、昨日は忙しくて聞けなかったが、報告を頼む」
「はい。まだ1日なので、評判から調べました。性格も王族にありがちな傲慢さはなく、貴族にも平民にも分け隔てなく接している様子でした。皆から好かれている感じですね。ただ武の才能がないみたいで、兄や一部の貴族から馬鹿にされていますね」
「まあ、俺も最初エリカに言っちまったもんな。ナヨナヨした奴って。だが、人柄に問題ないなら、とりあえずは良しとしよう。王族が、強くある必要はないからな。大事なのは人の使い方と、本人が忠誠に値する人物かどうかだしな」
「まあ、わたしは自分より弱いと嫌ですけど。まあ……結論から言って、人格には問題なさそうです」
「そうか。とりあえず、妹を弄ぶような奴じゃなくて、一安心だな」
「ふふ、そうですねー。あと婚約者についてなんですが・・・かなり年上で、公爵家の令嬢らしいとしかわかりませんでした。あまり踏み込むなと言われたので、詳しくは調べませんでした」
「ふむ、かなり年上か・・・なんか訳ありなのかもな。だが、それだけわかれば、あとは俺の仕事だな」
「次に・・・怒らないで聞いてくださいね?」
「ん?俺が怒るようなことが、あったのか?」
「いや~そのですね~、第3王子とエリカちゃんがですね……観察したところ、けっこういい感じなんですよ」
「たしかに気に食わんが、それぐらいじゃ怒らん」
「いや、めっちゃ不機嫌な顔してますけど。はぁー、それで……それを良く思わない連中が、エリカちゃんに嫌がらせをしてるみたいで・・・」
「ほう、シノブ。今すぐ情報を集めろ。俺の妹に手を出しことを、後悔させてやる」
「だから怒らないでって言ったじゃないですか!ダメですよ!それこそ、侯爵令嬢とかもいるんですから。女の世界怖いんですよ?手を出すと、どんどんエスカレートするだけです」
「ぐぬぬ!妹が酷い目にあっているのに、俺は何もできないのか」
「まあ、まだ嫌がらせぐらいなら可愛いものです。とりあえず団長に出来るのは、さっさと爵位を上げることですね。そうすれば、釣り合いとれて文句も出ません」
「簡単に言うけどな……そんなホイホイ上がるものじゃないからな?確かにうちは、準子爵に近い男爵ではあるが。まあ戦争でも起きて上の貴族が減ったり、俺が戦争で活躍すればわからんけどな」
「まあ、そう都合良くはいかないですよねー」
「それに戦争なんて、起こらないに越したことはないしな。犠牲になるのは下の者達だ」
「まあ、そうですね。ただウィンドルはいずれ攻めてきますからねー」
「まあ、それも例年通りなら涼しくなってからだろう。やつらは大体涼しくなる、春と秋に仕掛けてくるからな。うちも、それまでに兵力をどうにかしなきゃだな」
すると、扉の外から大きな声とドタドタドタと物音がした。
俺はなんだ?と思っていると扉をノックされた。
「ユウマ様、セバスでございます。入ってもよろしいですか?」
「ああ、どうぞ」
入ってきたセバスは、珍しく慌てた様子だった。
「どうした?セバスがそんなに慌てて。戦争でも起こったか?」
「はい、ウィンドルが戦争を仕掛けてきました」
「え!?当たりなの?マジか・・・。まあ、いずれ仕掛けてくるとは思っていたが早いな」
「はい、なので上層部も慌てているそうです。そして、当主に王城へ集まるよう通達が来ました。あと一人だけなら連れてきて良いそうです」
俺は慌てて、準備をする。
「わかった。シノブ行くぞ」
「はい。これって……もしかしてわたし達の所為ですかね?」
相変わらずこいつは軽口をたたき、俺をリラックスさせるのが上手いなと思った。
「阿呆、そんなわけあるか。セバス、すぐにイージスの家にうちにくるよう手紙を送ってくれ」
「はい、かしこまりました」
俺達は急いで正装に着替えて、馬車に乗り王城へ向かった。