2話

・横になっている少女が目覚めてから

目を覚ました少女
アレンは、東洋の七草粥ならぬ茹でマンドラゴラを出す
少女「これ、マンドラゴラの……？」
アレン「滋養にいいから。その辺に生えていてさ」
少女「……鳴き声、聞こえませんでしたが」
アレン「抜く前に締めればいいのさ（って、美食家ジョブが教えてくれた）」
少女は「そうなんですね……！」と驚いてから、お椀の中身をかき込む。
その美味しさに涙ぐむほどだった
その後、事情を聞けば、少女の名前はチェルシーと言い、遠くから連れてこられたエルフの末裔なのだとか
隙をついて人攫いから逃げてきたらしい
エルシアン「って、噂をすれば」
遠吠えが聞こえ、人狼型の魔物であるコボルトが現れた
しかも人間に使役されているようで首輪付き
続けて人攫いが現れ、チェルシーを返すように迫ってくる
チェルシーは震えあがるが、アレンが応戦して竜騎士ジョブによる武技で全て蹴散らす
アレン「二度と来るな」
人攫い「ひぃっ……！」
アレンが睨むと、人攫いやコボルトは逃げ出した
その後、アランはチェルシーを故郷に送ろうと提案
しかしチェルシーの故郷は既に、魔族の率いていた魔物の軍の侵攻で滅び、チェルシーが一人で静かに暮らすのみだったらしい
チェルシー「それにあまりに遠方すぎて、ご迷惑をおかけします」
それからチェルシー、意を決した様子で、一緒に連れていってほしいと頼んでくる
アレン「構わないよ。こうして出会ったのも何かの縁だし、俺も新しい仲間が欲しかったところだから」

・ダンジョン内にて
場面は変わり、魔物に追われてボロボロになり、舌打ちしているジェラルドでヒキ