「マツルーーーー!! おつかれ!!」
「兄ちゃんが......魔王の幹部に本当に勝っちまった......」
「ウチの聖騎士になって欲しい位だぞ!」
「メツセイ、クーガ、俺の我儘に付き合わせてすまなかっ―――グッ......!」
見えなくなった左目が痛くなって来た......アドレナリンが落ち着いたからか目の奥を針でぐちゃぐちゃにされてるみたいな痛みが這い回っている!
「マツル目が!! さっきの魔法くらった時何があったの!?」
「あぁ......あの魔法が俺に触れる瞬間に食べて除去したんだ。左目が見えなくなったのは闇をその身に受けた代償って奴だな」
実は少しだけ嘘が混ざっている。食べたのと左目の失明は本当だが、実際除去したのはナマコ神様である。
――――
『――死にたくなかったら食べなさい!』
「嫌だ!! 触っただけでめちゃくちゃ痛いんだろ!? そんなもん口に含んだら死ぬどころの話じゃ済まないだろ!?」
『安心したまえ! 口に入れた瞬間、私が神様パワーで99パーセントろ過してあげよう!!』
「その1パーセントのろ過出来てない部分が不安なんだよ!! どうなっちまうんだよ!」
『運が良かったら何も起こらない......運が悪かったら......まぁなんとかなるさ!!』
「チクショー!!!! 食えば良いんだろ食えば!!」
『あ、私の事絶対口外しないでね!!』
――――
というやり取りがあの一瞬の中であったのだが......どうやら俺は運が悪かったらしい。いや、左目だけで済んでるという事は運が良かったのか?
「何はともあれお疲れ様! 目はなんとかなるわよ!」
ホノラ、多分何とかはならないぞ? なんでそんなに笑顔なんだ?
「あの......裁判を再開したいのですが......」
裁判官のおっさんが戦勝ムードの俺達を一気に現実に引き戻した。
「あの......救国の英雄として免罪とか......?」
「それとこれとは切り離して公平に判決を下します」
コイツぅ! 裁判官の鑑!!
こうして、ほぼ死刑確定の裁判が再開されるのだった。
「兄ちゃんが......魔王の幹部に本当に勝っちまった......」
「ウチの聖騎士になって欲しい位だぞ!」
「メツセイ、クーガ、俺の我儘に付き合わせてすまなかっ―――グッ......!」
見えなくなった左目が痛くなって来た......アドレナリンが落ち着いたからか目の奥を針でぐちゃぐちゃにされてるみたいな痛みが這い回っている!
「マツル目が!! さっきの魔法くらった時何があったの!?」
「あぁ......あの魔法が俺に触れる瞬間に食べて除去したんだ。左目が見えなくなったのは闇をその身に受けた代償って奴だな」
実は少しだけ嘘が混ざっている。食べたのと左目の失明は本当だが、実際除去したのはナマコ神様である。
――――
『――死にたくなかったら食べなさい!』
「嫌だ!! 触っただけでめちゃくちゃ痛いんだろ!? そんなもん口に含んだら死ぬどころの話じゃ済まないだろ!?」
『安心したまえ! 口に入れた瞬間、私が神様パワーで99パーセントろ過してあげよう!!』
「その1パーセントのろ過出来てない部分が不安なんだよ!! どうなっちまうんだよ!」
『運が良かったら何も起こらない......運が悪かったら......まぁなんとかなるさ!!』
「チクショー!!!! 食えば良いんだろ食えば!!」
『あ、私の事絶対口外しないでね!!』
――――
というやり取りがあの一瞬の中であったのだが......どうやら俺は運が悪かったらしい。いや、左目だけで済んでるという事は運が良かったのか?
「何はともあれお疲れ様! 目はなんとかなるわよ!」
ホノラ、多分何とかはならないぞ? なんでそんなに笑顔なんだ?
「あの......裁判を再開したいのですが......」
裁判官のおっさんが戦勝ムードの俺達を一気に現実に引き戻した。
「あの......救国の英雄として免罪とか......?」
「それとこれとは切り離して公平に判決を下します」
コイツぅ! 裁判官の鑑!!
こうして、ほぼ死刑確定の裁判が再開されるのだった。