騎士団長、レオノラとの決闘からまた少し時間が経ち、俺達はまた普段通りの生活を取り戻しつつあるのであった!
「――そういえばホノラ、サラバンド防衛戦で忘れかけてたけど、『超特殊!? 七色に光る24色色鉛筆を見つけて来て!』のクエスト、まだ受注しっぱなしだったよな?」
「あ、完全に忘れてた! 今更やりに行くのって大丈夫なの?」
“七色に光る24色色鉛筆”とは、決戦前夜に受注していたクエストの目標で、その名の通り七色に光る24色色鉛筆らしい。
安心しろ。俺も言ってて何言ってるかわからん。
「マツルさん、そのクエストはまだあなた達のパーティが受けたままになっていますし、依頼主の方からもクエストキャンセルの連絡が来ていないのでこれから出発してみてはいかがですか?」
「ウィールさんもこう言ってるし、また探してみるか!」
「そうね! 行きましょ!」
このクエストは難易度Cなのに報酬金がAランクだとしても上位レベルの超高額なのだ! このクエストをクリア出来れば暫く働かなくても済むぞ~!
◇◇◇◇
「それで、全くなんの手がかりもなしってのは無理ゲーがすぎるから、依頼主にどんな物なのか聞いてみようと思って伺った訳だが......」
とても裕福とは言えない。お世辞抜きで言えばボロ屋敷だ。ホントに超高額の報酬金が払えるのか?
「おじゃましまーす......誰かいますか~?」
うーわ魔法照明も無い。昼間だと言うのに真っ暗だな。
「う、うわぁぁぁぁ!!!!」
「なんじゃァァァ!?」
いきなりフォークを持った少年が襲いかかってきた。目は血走っていて.......これはやばい目だ。俺を殺しに――――
「何のつもりだ餓鬼......」
俺の頭の上で寝ていたはずのモフローが瞬時に巨大化し少年を押さえつけた。必死にもがき抜け出そうとするがモフローの方が数十倍力が強く身動きが取れない。
「このクソ犬! 離せよォ!!」
「それは出来ない相談だな餓鬼......我が離したらまた小僧を襲おうとするだろう!」
「もうしない! もうしないからぁ!!」
「モフロー、離してやれ。痛がってるだろ」
モフローは腕を押さえ付けていた脚を下ろし、再び小さくなって俺の頭の上へと戻った。
それに、次襲いかかってくるようなら俺が容赦なく伸すつもりだから。
しかしまぁホノラより先にモフローが動いてくれてよかった。間違って話も出来ない位に怪我させましたなんてなったらシャレにならんからな。
「マツル今失礼な事考えてなかった?」
「いやなんにも?」
ひとまず、この子に事情を聞かないことには始まらない。
「――――それで少年、一体どう言う用件で俺を傷付けようとしたのか、教えて貰おうか?」
「それは......俺が嘘をついて依頼を出したのがバレたと思って......」
「お兄ちゃん......? すごい音がしたけど、誰か来たの?」
「シュネ! 出てくるなって言っただろ!!」
部屋の奥から少女が出てきた。酷く痩せており、壁伝いじゃないと歩けない程に衰弱しているようだった。背丈はメツセイと同じ位の、さらりとした栗色の髪が特徴的な可愛らしい女の子だ。
「少年。話せ......ホノラ、この二人に――」
「水と食べる物ね! すぐ行ってくる!」
察しが良くてありがたいな......
「頭に白い丸乗っけた兄ちゃん......助けて欲しいんだ!」
俺達は少年に部屋へ案内され、彼の話を聞く事になった
「――そういえばホノラ、サラバンド防衛戦で忘れかけてたけど、『超特殊!? 七色に光る24色色鉛筆を見つけて来て!』のクエスト、まだ受注しっぱなしだったよな?」
「あ、完全に忘れてた! 今更やりに行くのって大丈夫なの?」
“七色に光る24色色鉛筆”とは、決戦前夜に受注していたクエストの目標で、その名の通り七色に光る24色色鉛筆らしい。
安心しろ。俺も言ってて何言ってるかわからん。
「マツルさん、そのクエストはまだあなた達のパーティが受けたままになっていますし、依頼主の方からもクエストキャンセルの連絡が来ていないのでこれから出発してみてはいかがですか?」
「ウィールさんもこう言ってるし、また探してみるか!」
「そうね! 行きましょ!」
このクエストは難易度Cなのに報酬金がAランクだとしても上位レベルの超高額なのだ! このクエストをクリア出来れば暫く働かなくても済むぞ~!
◇◇◇◇
「それで、全くなんの手がかりもなしってのは無理ゲーがすぎるから、依頼主にどんな物なのか聞いてみようと思って伺った訳だが......」
とても裕福とは言えない。お世辞抜きで言えばボロ屋敷だ。ホントに超高額の報酬金が払えるのか?
「おじゃましまーす......誰かいますか~?」
うーわ魔法照明も無い。昼間だと言うのに真っ暗だな。
「う、うわぁぁぁぁ!!!!」
「なんじゃァァァ!?」
いきなりフォークを持った少年が襲いかかってきた。目は血走っていて.......これはやばい目だ。俺を殺しに――――
「何のつもりだ餓鬼......」
俺の頭の上で寝ていたはずのモフローが瞬時に巨大化し少年を押さえつけた。必死にもがき抜け出そうとするがモフローの方が数十倍力が強く身動きが取れない。
「このクソ犬! 離せよォ!!」
「それは出来ない相談だな餓鬼......我が離したらまた小僧を襲おうとするだろう!」
「もうしない! もうしないからぁ!!」
「モフロー、離してやれ。痛がってるだろ」
モフローは腕を押さえ付けていた脚を下ろし、再び小さくなって俺の頭の上へと戻った。
それに、次襲いかかってくるようなら俺が容赦なく伸すつもりだから。
しかしまぁホノラより先にモフローが動いてくれてよかった。間違って話も出来ない位に怪我させましたなんてなったらシャレにならんからな。
「マツル今失礼な事考えてなかった?」
「いやなんにも?」
ひとまず、この子に事情を聞かないことには始まらない。
「――――それで少年、一体どう言う用件で俺を傷付けようとしたのか、教えて貰おうか?」
「それは......俺が嘘をついて依頼を出したのがバレたと思って......」
「お兄ちゃん......? すごい音がしたけど、誰か来たの?」
「シュネ! 出てくるなって言っただろ!!」
部屋の奥から少女が出てきた。酷く痩せており、壁伝いじゃないと歩けない程に衰弱しているようだった。背丈はメツセイと同じ位の、さらりとした栗色の髪が特徴的な可愛らしい女の子だ。
「少年。話せ......ホノラ、この二人に――」
「水と食べる物ね! すぐ行ってくる!」
察しが良くてありがたいな......
「頭に白い丸乗っけた兄ちゃん......助けて欲しいんだ!」
俺達は少年に部屋へ案内され、彼の話を聞く事になった