その日の帰り道、未来というゲーセンになんとなく入った。そこには、心の電話という不思議な電話が置いてあった。どうやら本音を聞きたい人の事を思って受話器を取ると、その人の本音が聞こえるらしい。私は、その日は、とりあえず帰路に着いた。でも、どうも気になるのだ、心の電話で何かが変わるそんな気がして。
 会社を辞めた。その日また、ゲームセンター 未来に行った。今度は、心の電話を使いに。私が本音を聞きたい相手は、麻理だ。友達だったのに、イジメるようになった理由を知りたかった。私は震える手で受話器を取った。
麻理「哀歌は、何で拓斗にストーカーしたんだろう?」
哀歌「は?」
麻理「良かった会社から追い出せて。これで、拓斗と幸せになれる!いくら大切な友達とはいえストーカーはないわ。」

どういうことだ。私は、ストーカーなどしてない。きっと拓斗が麻理を騙したのだろう。