もう生きるのに、疲れてしまった。でも死ぬ勇気もない。大切な人に裏切られた。一緒の未来を描こうと思っていたのに。スマホで生きる意味を調べたら幸せになるためだそうだ。考えると今まで幸せだった事は、一度もない。残念ながら、私は世界に必要とされていない。親は、事故で他界。兄弟なし。恋人なし。好きな人もいない。会社でも、邪魔者扱いだ。会社が世界の全て、ではないのはわかっている。でも、時給もよく定時で帰れる。しかし同じ会社、同じ部署に元恋人の拓斗とその恋人の麻理がいる。拓斗は、私という恋人がいるのに麻理と不倫した。二人は、近々結婚するらしい。まぁ芋ぽい私より、可愛くて甘え上手な麻理のほうが、良くなってしまうのはわかっている。付き合っている時は、哀歌(私)は、可愛いとよく言ってたのに。会社を辞めたら、負けと認めるようで嫌だった。だから、不倫されてから半年間も会社に通い続けた。しかしもう限界だ。麻理からのイジメには、もう耐えられない。