―――遺書。
 咲人へ
 これを手にした咲人は、どう思うかな?
咲人が私と一緒で、辛い思いをしたのは知っているよ。私もそうだったから。
 咲人には、ずっと言えなかった。
 咲人はいいよね。どんなに辛いことがあっても、幸せそうで。最初は咲人と生きてるだけで、幸せだった。だけど、もう無理。咲人は気づいてないよね。私だけ親戚にイジメられてるの。 優さん。父といった方がいいかな?まぁ父にするね。咲人は父にそっくりだから、イジメられなかったんだよ。おかしな話だよね。どっちも、憎き母の子供なのに。
 対して、私は母にそっくり。見た目は咲人と一緒だけど、態度と笑った顔が似てるんだってさ。理不尽極まりないよね。
 だから死ぬ もう生きても幸せにはなれない。バイバイ咲人。