狸おやじと結婚して、すぐに子供が出来た。狸おやじは喜んでいるが、優空は複雑だった。お腹の子供は、旭との子供なのだ。親子かどうかを調べたが、それは確実のようだ。そんなこんなで娘の深空が生まれた。しかし、2年後に愛人に子供が出来る。優空は深空を本当の父親との生活に連れていきたかった。だが青雲財閥の力は偉大で逆らう事は許されなかった。
　離婚が成立し、丘の上の展望台に久々に訪れた。旭との思い出へのタイムスリップをしに。しかし、その必要は無かった。そこには旭がいた。2年もの間深空を待ち続けたのだ。旭は余命幾ばくもない中、優空との別れを告げた。しかし、奇跡的に病気が治った。もう一度。もう一度だけで良いから優空に会いたい。その精神で丘の上の展望台に通い続けた。バイトをしながら、旭は優空を待ち続けた。その思いがようやく叶ったのだ。優空は、泣き崩れた。
優空「ごめんねぇ。」
旭　「何で謝るの？」
優空「旭との子供連れて来れなかった。もう、会えない。」
旭　「でも、僕達の子供に愛情を注いでくれたんだろう?僕は、例え会えなくともその絆は崩れないと思うな。」
優空「旭。」