散歩をしていたら、丘の上の展望台に着いた。そこには、人形の様に肌の白い、かっこいいというよりか可愛い男性がいた。儚げなその存在が何故か愛おしかった。気づいたら、毎日丘の上の展望台に通う様になった。初めて話したのは、忘れもしない夕焼けに染まる丘の上の展望台だった。私が落とし物をしたのだ。すかさず拾ってくれて、その日から話す様になった。青井旭と言うらしく、すぐに私達は仲良くなった。話せば話す程、彼に惹かれていった。時は、過ぎ愛の無い結婚まで一ヶ月を切った。