里帆「深空何でここにいるか分かる?」
深空「実母に会おうとしたから?」
里帆「それもある。けど、一番の問題は怜央よ。」
深空「何で?」
里帆「うるさい。」
そう言うと、立ち上がった深空の肩を押した。深空は倒れ込んだ。『人間のなり損ないが……。』深空には、その言葉が深く心に刺さった。

 怜央が別荘に到着した。優空の案内により、納屋に到着。そこから言い争う声が聞えた。
深空「怜央が何を、したのかは知らないけど怜央を馬鹿にするなんて許さない。」
里帆「私がいない間に、随分偉そうになったわね。そんな奴には、生きている資格などない。」
深空「ギャァァァ。絶対に怜央とは、離れないから。」
里帆「何故そこまで怜央に執着するの?」
深空「愛する人だから。恋してるの怜央に。」
里帆「そんなの許さない。死ねぇぇ!」
その時、扉が開いた。怜央が壊したのだ。そこには、深空の首を締める里帆がいた。深空は、頭から血を流し衣服が破けていた。怜央が里帆を引き剥がし、深空を抱きかかえた。ぐったりとした深空は、意識を失いかけていた。その時、優空が里帆を警察に引き渡して深空のもとへ駆け寄った。深空は満面の笑みで『怜央。大好き!』そう言って目を閉じた。