学校は楽しい。
「一緒に遊ぼう」って誘ってくれる男子は多くて、私はみんなと仲良くなった。
でも最近、家が変。
“新しいお父さん”が毎日怖い顔してる。
『また契約を切られた』
『どうしてだ?最近、貴族の客離れが加速する一方だ』
『ドレスのデザインが悪かったのか?それともレースが流行遅れになってるのか?』
ずっとブツブツ呟いてて怖い。
お母さんに聞いても「仕事の事よ」って言うだけ。“新しいお父さん”は大きな商会の会長さんだから色々大変みたい。
「ねぇ、ソニア」
「なに?お母さん」
「あんた、何したの?」
「え?」
お母さんの言っていることが分からなかった。でも直ぐに気付いてくれた。
「質問を変えるわ。ねぇ、ソニア。学校で何かあったんじゃない?」
「なにかって?」
「最近、帰って来るのが遅いでしょう?それに何時も帰ってくる時は別の馬車に乗って帰って来るじゃない。しかもソレ」
お母さんは私のネックレスを指差した。
「小ぶりだけど最高級のダイヤ。それから――――」
お母さんは凄い!
みんなから貰ったプレゼントを言いあてていく!
なんで分かったの?
私の考えが分かったのか、お母さんは言った。
「ソニアのお母さんだからよ。何でもお見通しなの」
「さっすがお母さん!」
私はテレながら打ち明けた。学校で沢山の友達が出来た事。その子達と仲良く遊んで沢山のプレゼントを貰った事。
でも何故か女子の友達ができない事。
女子達から意地悪をされている事。
学校であった出来事を聞いて欲しくて全部話した。お母さんは私の話しをとっても楽しそうに聞いてくれた。
「なるほどね。それでか。店がああなったのは」
「お母さん?」
「ああ、なんでもない。こっちの話しよ。それよりお母さん思ったんだけど、女の子達から虐めを受けていて誰も助けてくれないの?仲の良い男の子はいっぱいいるんでしょう?その子達に助けてもらえないの?」
「うん。男子が居ないところで意地悪されちゃうから……」
「そう。女の子全員が男の子の居ないところでソニアを虐めるの?中には男の子が居ても関係なくソニアに酷い事を言う女の子はいないの?」
「…………ん~~~。いる」
「その時はどうしてるの?男の子達は助けてくれないの?」
「う~~ん。『その辺でいいんじゃないか』って女子に言うくらい……かな?」
「話しにならないわね」
「え?」
「こっちの話しよ。それなら男の子は役に立たないわね。ソニア、今からお母さんの言う通りに行動なさい。それで全てが解決よ。ま、今までのことは無かった事にはならないけどね。それでもしないよりはマシでしょうしね」
よく分からないことを言われた。
でも、お母さんが私を心配してくれたのだけは何となく分かる。だからね、お母さんの教えてくれた通りに実行した。そしたら虐めっ子たちが大人しくなったの!
すごい!すごい!
意地悪を言われたら、俯いて悲しそうに涙声で謝ると虐めっ子たちは何も言えなくなっちゃうみたい! 何も言わなくなった女子は最後にキッと睨むけどそんなの全然怖くない!それにね、今までちゃんと庇ってくれなかった男子も数人だけど助けてくれるようになったの。
助けてくれなかった男子達も「ごめんな。でも先生達に伝えるから心配するな」って言ってくれたの!先生に言えばあの子達は大人しくなるって!「仕返しの心配もない」って言ってた!ホントだった!先生達は、直ぐに対応してくれたの!
「お母さんは凄い!魔法使いみたい!」
そう言ったらまた私の頭を撫でてくれた。嬉しくてニコニコ笑う私の頭を撫でながらお母さんは言った。
「ソニア、あんたの良いところはその素直さよ。無くさないようにね」
「うん!」
「一緒に遊ぼう」って誘ってくれる男子は多くて、私はみんなと仲良くなった。
でも最近、家が変。
“新しいお父さん”が毎日怖い顔してる。
『また契約を切られた』
『どうしてだ?最近、貴族の客離れが加速する一方だ』
『ドレスのデザインが悪かったのか?それともレースが流行遅れになってるのか?』
ずっとブツブツ呟いてて怖い。
お母さんに聞いても「仕事の事よ」って言うだけ。“新しいお父さん”は大きな商会の会長さんだから色々大変みたい。
「ねぇ、ソニア」
「なに?お母さん」
「あんた、何したの?」
「え?」
お母さんの言っていることが分からなかった。でも直ぐに気付いてくれた。
「質問を変えるわ。ねぇ、ソニア。学校で何かあったんじゃない?」
「なにかって?」
「最近、帰って来るのが遅いでしょう?それに何時も帰ってくる時は別の馬車に乗って帰って来るじゃない。しかもソレ」
お母さんは私のネックレスを指差した。
「小ぶりだけど最高級のダイヤ。それから――――」
お母さんは凄い!
みんなから貰ったプレゼントを言いあてていく!
なんで分かったの?
私の考えが分かったのか、お母さんは言った。
「ソニアのお母さんだからよ。何でもお見通しなの」
「さっすがお母さん!」
私はテレながら打ち明けた。学校で沢山の友達が出来た事。その子達と仲良く遊んで沢山のプレゼントを貰った事。
でも何故か女子の友達ができない事。
女子達から意地悪をされている事。
学校であった出来事を聞いて欲しくて全部話した。お母さんは私の話しをとっても楽しそうに聞いてくれた。
「なるほどね。それでか。店がああなったのは」
「お母さん?」
「ああ、なんでもない。こっちの話しよ。それよりお母さん思ったんだけど、女の子達から虐めを受けていて誰も助けてくれないの?仲の良い男の子はいっぱいいるんでしょう?その子達に助けてもらえないの?」
「うん。男子が居ないところで意地悪されちゃうから……」
「そう。女の子全員が男の子の居ないところでソニアを虐めるの?中には男の子が居ても関係なくソニアに酷い事を言う女の子はいないの?」
「…………ん~~~。いる」
「その時はどうしてるの?男の子達は助けてくれないの?」
「う~~ん。『その辺でいいんじゃないか』って女子に言うくらい……かな?」
「話しにならないわね」
「え?」
「こっちの話しよ。それなら男の子は役に立たないわね。ソニア、今からお母さんの言う通りに行動なさい。それで全てが解決よ。ま、今までのことは無かった事にはならないけどね。それでもしないよりはマシでしょうしね」
よく分からないことを言われた。
でも、お母さんが私を心配してくれたのだけは何となく分かる。だからね、お母さんの教えてくれた通りに実行した。そしたら虐めっ子たちが大人しくなったの!
すごい!すごい!
意地悪を言われたら、俯いて悲しそうに涙声で謝ると虐めっ子たちは何も言えなくなっちゃうみたい! 何も言わなくなった女子は最後にキッと睨むけどそんなの全然怖くない!それにね、今までちゃんと庇ってくれなかった男子も数人だけど助けてくれるようになったの。
助けてくれなかった男子達も「ごめんな。でも先生達に伝えるから心配するな」って言ってくれたの!先生に言えばあの子達は大人しくなるって!「仕返しの心配もない」って言ってた!ホントだった!先生達は、直ぐに対応してくれたの!
「お母さんは凄い!魔法使いみたい!」
そう言ったらまた私の頭を撫でてくれた。嬉しくてニコニコ笑う私の頭を撫でながらお母さんは言った。
「ソニア、あんたの良いところはその素直さよ。無くさないようにね」
「うん!」