こうして彼と話しているときも、遠巻きにみんなひそひそと話しながら私に視線を向ける。
その視線はとても歓迎するようなムードではない。
結構精神的に堪えるかも……。
「皆、それ以上言うと俺が許さない」
「レ、レオ様!」
廊下にいた者もそして大階段の広間にいた者も、皆揃って跪く。
曲がりなりにもやっぱり彼はこの国の第一王子なんだと気づかされる。
すると、突然私の視界がぐらっと揺れて気づいたら彼の腕の中にいた。
「なっ!」
彼に肩を抱かれる感じでしっかりホールドされている状況に、これまたなんとも居心地が悪く感じる。
「皆控えろ! 『聖女』は確かに裏切者かもしれない。だがこいつは違う」
なんだ、かばってくれるいいところが……。
「こいつは未来の妃だぞ!」
は……?
その言葉に皆広間中がざわざわとしてレオに口々に問いかける。
「レオ様! それは真実でございますか?!」
「ああ」
「未来の妃ということは、つまりレオ様とご婚約なさったと」
「ああ」
嘘言いなさいっ!!!
そこまで許可した覚えはないわよ!!!
その視線はとても歓迎するようなムードではない。
結構精神的に堪えるかも……。
「皆、それ以上言うと俺が許さない」
「レ、レオ様!」
廊下にいた者もそして大階段の広間にいた者も、皆揃って跪く。
曲がりなりにもやっぱり彼はこの国の第一王子なんだと気づかされる。
すると、突然私の視界がぐらっと揺れて気づいたら彼の腕の中にいた。
「なっ!」
彼に肩を抱かれる感じでしっかりホールドされている状況に、これまたなんとも居心地が悪く感じる。
「皆控えろ! 『聖女』は確かに裏切者かもしれない。だがこいつは違う」
なんだ、かばってくれるいいところが……。
「こいつは未来の妃だぞ!」
は……?
その言葉に皆広間中がざわざわとしてレオに口々に問いかける。
「レオ様! それは真実でございますか?!」
「ああ」
「未来の妃ということは、つまりレオ様とご婚約なさったと」
「ああ」
嘘言いなさいっ!!!
そこまで許可した覚えはないわよ!!!