「──っ!」

 気が付くと、ベッドの横にはがっしりとした体格でアルベルトとは違う肩まで伸びた青い色の髪が目に付く男がいた。
 彼の藤色、いやもっと濃いアメジストのような瞳が近づいてきて、細く大きい手が私の顎を捕らえる。


「聖女様、俺の女になれ」


 私はまた何かに巻き込まれたらしい……。




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【ちょっと一言コーナー】
さあ、新章に突入して新たなイケメンが登場しました。
皆さんに刺さるのか気になるところ。


【次回予告】
謎の男に捕らえられたユリエ。
アメジスト色の鋭く色気ある目に捕らえられて動けない。
次回、『あなたを愛することはないけれど』。