「私もあなたのことが好きでしたっ! 私自身を見てくださったこと、優しくしてくださったこと、嬉しかったです!」
「ユリエ……!」
ユリウス様は顔を歪めて私が白い光に包まれるのをじっと見つめていた──
静かだ。
目をゆっくり開くとそこは転移前にいた現代の神社があった。
「──っ!! 戻ってきた……」
そうして一歩踏み出そうとしたところで、ふっと地面がぐにゃりと揺れ出し、黒い光に包まれる。
「え?」
真っ暗闇に染まった空間に一瞬いたかと思うと、さっとその壁が取り払われてなんと目の前にはユリウス様がいた。
「あれ……?」
「ユリエ……?」
二人は何が起こったのかわからず、そのまましばらく相手を見つめたまま立ち尽くす。
そうしてよく見ると、もう魔法陣や白い光はなくなっており、じっとしばらく待ってみたがそれ以上なにも起こらない。
その後何度試しても私が現代に戻ることはできなかった──
【ちょっと一言コーナー】
ユリウスの短剣は元王妃、彼の母親の形見なんだそうです。
文様が美しい剣です。
【次回予告】
「ユリエ……!」
ユリウス様は顔を歪めて私が白い光に包まれるのをじっと見つめていた──
静かだ。
目をゆっくり開くとそこは転移前にいた現代の神社があった。
「──っ!! 戻ってきた……」
そうして一歩踏み出そうとしたところで、ふっと地面がぐにゃりと揺れ出し、黒い光に包まれる。
「え?」
真っ暗闇に染まった空間に一瞬いたかと思うと、さっとその壁が取り払われてなんと目の前にはユリウス様がいた。
「あれ……?」
「ユリエ……?」
二人は何が起こったのかわからず、そのまましばらく相手を見つめたまま立ち尽くす。
そうしてよく見ると、もう魔法陣や白い光はなくなっており、じっとしばらく待ってみたがそれ以上なにも起こらない。
その後何度試しても私が現代に戻ることはできなかった──
【ちょっと一言コーナー】
ユリウスの短剣は元王妃、彼の母親の形見なんだそうです。
文様が美しい剣です。
【次回予告】