「ククッ、やはり面白い奴だ。俺、紫月玲夜、な。言ってみろよ、紗羅。」 「なんでそんな事しなくちゃならないのよ?嫌だ。」 「ふーん、それでいいのか?じゃあさっきの続きするか?」 そ、それは嫌!ダメだ、こんな奴に初めてを奪われるなんて屈辱でしかない! 「し、紫月っ」 すると、よく出来ました、とでも言うように私の頭を撫でる。 その仕草が憎いほど様になっていて、それでいて誰かに似ているような気もする。 触るな気色悪い、と喉まで出かかった言葉をなぜか飲み込んでしまった。