薄暗い部屋に、彼の纏う闇が妖艶な雰囲気を醸し出している。 軽くはだけた彼のシャツから覗く肌は、陶器のように白く。 こうやって見てみると、細っそりしているのに逞しい体つきだ。 普通の女なら、ソッコーで惚れる。これは。 だが、こんな所で負ける私ではない。 「分かった、分かったわよ。雫月沙羅よ。」 これで満足でしょう?と、彼をキッと見据えて起き上がる。