ここは地下二階層のまだ未開拓な場所。奥に進むにつれて荒れていた。
そう周囲は整備されていないためか、植物の蔦が至る所に這っている。通路に大小様々な岩石が転がっているせいで、歩くのにも困難だ。
現在ここに居るのは、エルとシルフィアの二人だけである。
結局話し合った結果。ログスとララファを休憩施設に置いていくことにしたのだ。
最初ログスとララファは、自分たちも行くと泣きつく。だがエルとシルフィアは、危険だから二人を連れて行けないと告げる。それでもログスとララファは、納得できない。
そのためエルとシルフィアは、二人の兄をみつけ次第ここにつれてくると約束した。
それを聞きログスとララファは、渋々了承する。
そしてエルとシルフィアは、ナイフで蔦を切り、足元の岩石を避けながら先へと進んでいた。
「歩きにくいな。それにこの辺りって、どうみても人が通った形跡はない」
「そうね……引き返して、違う通路の方を探してみる?」
「ああ、その方がいいかもな」
そう言いエルは来た道を振り返りみた。
「……!? ちょっと待て……」
エルは驚きその後どういう事だと目を凝らしみる。
「どうしたの?」
何が起きたのかと思いシルフィアは、来た道の方を振り返った。
「これって、どういう事なの!?」
シルフィアも驚き凝視する。
そう来た道がなくなっていた。そして目の前には、壁があるだけだ。
「通って来た道がなくなってる。……なんか嫌な予感しかない」
「そうね……まさかと思うけど」
そう思いシルフィアは、後ろを振り返った。
「やっぱり……」
「これって、かなりまずいな」
エルは振り返り難しい面持ちになる。
そう二人が見据える奥の方から徐々に壁が迫って来ていたからだ。
「逃げ道を塞がれたわ。どこかに隠し通路でもあればいいんだけど」
「そうだな。……調べてみるか」
そう言いエルは、両手を頭上に掲げる。
《エステルス・エリアサーチ!!》
そう唱えると魔法陣が展開された。その魔法陣から光が放たれ通路全体を覆い包む。すると少し先の右側が紫色に発光する。それとその先の左側も青白く光った。
「凄い魔法ね。どこで覚えたの?」
「それは……。いや、今は……そんな話をしてる暇なんかない! あの青白く光ってる所に隠し通路がある。それと……あの紫に光ってる場所には、罠が仕掛けてあるから触るなよ」
「そうね……分かったわ」
そう言いシルフィアは、コクリと頷いた。
「じゃあ、急ごう」
そうエルは言い青白く発光してる場所に向かい駆け出す。そのあとをシルフィアが追う。
そうこうしているうちにも両壁は、どんどん二人に迫って来ていたのだった。
そう周囲は整備されていないためか、植物の蔦が至る所に這っている。通路に大小様々な岩石が転がっているせいで、歩くのにも困難だ。
現在ここに居るのは、エルとシルフィアの二人だけである。
結局話し合った結果。ログスとララファを休憩施設に置いていくことにしたのだ。
最初ログスとララファは、自分たちも行くと泣きつく。だがエルとシルフィアは、危険だから二人を連れて行けないと告げる。それでもログスとララファは、納得できない。
そのためエルとシルフィアは、二人の兄をみつけ次第ここにつれてくると約束した。
それを聞きログスとララファは、渋々了承する。
そしてエルとシルフィアは、ナイフで蔦を切り、足元の岩石を避けながら先へと進んでいた。
「歩きにくいな。それにこの辺りって、どうみても人が通った形跡はない」
「そうね……引き返して、違う通路の方を探してみる?」
「ああ、その方がいいかもな」
そう言いエルは来た道を振り返りみた。
「……!? ちょっと待て……」
エルは驚きその後どういう事だと目を凝らしみる。
「どうしたの?」
何が起きたのかと思いシルフィアは、来た道の方を振り返った。
「これって、どういう事なの!?」
シルフィアも驚き凝視する。
そう来た道がなくなっていた。そして目の前には、壁があるだけだ。
「通って来た道がなくなってる。……なんか嫌な予感しかない」
「そうね……まさかと思うけど」
そう思いシルフィアは、後ろを振り返った。
「やっぱり……」
「これって、かなりまずいな」
エルは振り返り難しい面持ちになる。
そう二人が見据える奥の方から徐々に壁が迫って来ていたからだ。
「逃げ道を塞がれたわ。どこかに隠し通路でもあればいいんだけど」
「そうだな。……調べてみるか」
そう言いエルは、両手を頭上に掲げる。
《エステルス・エリアサーチ!!》
そう唱えると魔法陣が展開された。その魔法陣から光が放たれ通路全体を覆い包む。すると少し先の右側が紫色に発光する。それとその先の左側も青白く光った。
「凄い魔法ね。どこで覚えたの?」
「それは……。いや、今は……そんな話をしてる暇なんかない! あの青白く光ってる所に隠し通路がある。それと……あの紫に光ってる場所には、罠が仕掛けてあるから触るなよ」
「そうね……分かったわ」
そう言いシルフィアは、コクリと頷いた。
「じゃあ、急ごう」
そうエルは言い青白く発光してる場所に向かい駆け出す。そのあとをシルフィアが追う。
そうこうしているうちにも両壁は、どんどん二人に迫って来ていたのだった。