受付嬢が戻ってくるまでの間、エルはログスとララファと話をしていた。
「改めて、自己紹介します。俺は、ログス・ゼルヴィ」
「えっと……アタシは、ララファ・アルシェです」
「ああ、自己紹介か。まあ、問題ないだろう。俺は……エル・ラルギエ」
一瞬エルは躊躇う。だが、問題ないだろうと思い名乗る。
「お待たせしました。自己紹介ですか……」
その声を聞きエルはカウンターの方を向いた。
「そうでした。私もしませんと……。改めまして、ラルギエ様の担当をさせて頂きます……カルシャ・シェルムです。よろしくお願いしますね」
「あ、よろしくお願いします。それと、エルでいいです」
そう言いエルは、照れ顔で軽く頭を下げる。明らかに、二人に対する反応とは違う。
その様子をみたログスとララファは、ジト目でエルをみた。
「はい、承知しました。それでは依頼書の方を作成させて頂きます。この書類に、必要事項を書き込んでください」
そう言いながらカルシャは、ログスに書類を渡す。
ログスはその書類をカウンターの上に置くと、ララファと話し合いながら書き込んでいった。
エルはそれをみずにカウンターに背を向け寄りかかる。そして、周囲を見渡した。
(これでいい。下手に仲間を作りたくないしな。この先、何があるか分からないし)
そう思い「ふぅ~」っと、一息吐く。
(種族かぁ。ここにくるまでの間に、色んな種族の人たちに会った。ハイエルフ、獣人、竜人、ハーフエルフ、エルフ、ドワーフ……他にも居たけど。
一番、猫族には驚いたなぁ。それに、喋る動物かと思ったし。もしかしたらこの世界にはまだ知らない種族がいるかもって……その時、思った。
そういえば、人間の中にも種族ってあることも知ったしな。それも踏まえ、この町でも何か分かればいいけど)
そうこうエルは、思考を巡らせる。すると、カルシャに呼ばれた。
「エル様、ログスとララファの依頼は無事に受理されました。あとは、この依頼を受けて頂くだけです」
そう言いながらカルシャは、依頼書をエルの目の前に置く。
「分かりました」
エルはそう言い依頼書の内容を確認し始める。
「ねぇ、カルシャさん。今の話、聞こえて来たんだけど。その依頼って、私も受けられるのかな?」
そう言いながら猫耳の獣人の女性が、エルのそばまできた。
この女性は、シルフィア・ニャルミャ。年齢不詳だが、見た目だけなら十代だ。
派手さはないが、シンプルに可愛い。特にオレンジの髪色……ツインテールと猫耳。それらが、より一層……その可愛さを引き立てている。
「それは、構いませんが。ただ、依頼人の二人とエル様に聞いてからになります。それに依頼料の方も高くはありませんよ」
「構いません。今の話を聞いてて、私も手伝えることないかなぁと思ったので」
そう言いながらシルフィアは、ログスとララファとエルを順にみた。
エルはシルフィアをみるなり顔を赤らめる。反応が、明らかにカルシャの時と違う。
「お、俺は構わない。ただこの二人が、良いならだけどな」
「シルフィアさん、いいんですか!」
「俺、凄く嬉しいです。シルフィアさん、依頼の方は勿論オッケイですよ」
それを聞きシルフィアは、ニコリと笑った。
「良かったぁ。よろしくお願いしますね」
「よ、よろしく……な」
エルはそう言われ、照れながら挨拶をする。
(二人は知ってるみたいだから、大丈夫だな。依頼料は、半分の五千グベルになったけど問題ない。
それにしても……猫耳、可愛い。触ったら、流石に怒られるだろうなぁ)
その後、エルは依頼書にサインをする。
シルフィアも依頼書にサインをした。
「では、これで完了です。あとのことは、依頼人の二人から聞いてくださいませ」
それを聞きエルとシルフィアは頷く。
その後エルは、シルフィアとログスとララファと共にギルドをでる。
そして四人は、別の場所へと向かったのだった。
「改めて、自己紹介します。俺は、ログス・ゼルヴィ」
「えっと……アタシは、ララファ・アルシェです」
「ああ、自己紹介か。まあ、問題ないだろう。俺は……エル・ラルギエ」
一瞬エルは躊躇う。だが、問題ないだろうと思い名乗る。
「お待たせしました。自己紹介ですか……」
その声を聞きエルはカウンターの方を向いた。
「そうでした。私もしませんと……。改めまして、ラルギエ様の担当をさせて頂きます……カルシャ・シェルムです。よろしくお願いしますね」
「あ、よろしくお願いします。それと、エルでいいです」
そう言いエルは、照れ顔で軽く頭を下げる。明らかに、二人に対する反応とは違う。
その様子をみたログスとララファは、ジト目でエルをみた。
「はい、承知しました。それでは依頼書の方を作成させて頂きます。この書類に、必要事項を書き込んでください」
そう言いながらカルシャは、ログスに書類を渡す。
ログスはその書類をカウンターの上に置くと、ララファと話し合いながら書き込んでいった。
エルはそれをみずにカウンターに背を向け寄りかかる。そして、周囲を見渡した。
(これでいい。下手に仲間を作りたくないしな。この先、何があるか分からないし)
そう思い「ふぅ~」っと、一息吐く。
(種族かぁ。ここにくるまでの間に、色んな種族の人たちに会った。ハイエルフ、獣人、竜人、ハーフエルフ、エルフ、ドワーフ……他にも居たけど。
一番、猫族には驚いたなぁ。それに、喋る動物かと思ったし。もしかしたらこの世界にはまだ知らない種族がいるかもって……その時、思った。
そういえば、人間の中にも種族ってあることも知ったしな。それも踏まえ、この町でも何か分かればいいけど)
そうこうエルは、思考を巡らせる。すると、カルシャに呼ばれた。
「エル様、ログスとララファの依頼は無事に受理されました。あとは、この依頼を受けて頂くだけです」
そう言いながらカルシャは、依頼書をエルの目の前に置く。
「分かりました」
エルはそう言い依頼書の内容を確認し始める。
「ねぇ、カルシャさん。今の話、聞こえて来たんだけど。その依頼って、私も受けられるのかな?」
そう言いながら猫耳の獣人の女性が、エルのそばまできた。
この女性は、シルフィア・ニャルミャ。年齢不詳だが、見た目だけなら十代だ。
派手さはないが、シンプルに可愛い。特にオレンジの髪色……ツインテールと猫耳。それらが、より一層……その可愛さを引き立てている。
「それは、構いませんが。ただ、依頼人の二人とエル様に聞いてからになります。それに依頼料の方も高くはありませんよ」
「構いません。今の話を聞いてて、私も手伝えることないかなぁと思ったので」
そう言いながらシルフィアは、ログスとララファとエルを順にみた。
エルはシルフィアをみるなり顔を赤らめる。反応が、明らかにカルシャの時と違う。
「お、俺は構わない。ただこの二人が、良いならだけどな」
「シルフィアさん、いいんですか!」
「俺、凄く嬉しいです。シルフィアさん、依頼の方は勿論オッケイですよ」
それを聞きシルフィアは、ニコリと笑った。
「良かったぁ。よろしくお願いしますね」
「よ、よろしく……な」
エルはそう言われ、照れながら挨拶をする。
(二人は知ってるみたいだから、大丈夫だな。依頼料は、半分の五千グベルになったけど問題ない。
それにしても……猫耳、可愛い。触ったら、流石に怒られるだろうなぁ)
その後、エルは依頼書にサインをする。
シルフィアも依頼書にサインをした。
「では、これで完了です。あとのことは、依頼人の二人から聞いてくださいませ」
それを聞きエルとシルフィアは頷く。
その後エルは、シルフィアとログスとララファと共にギルドをでる。
そして四人は、別の場所へと向かったのだった。