夜の琵琶湖周辺を4人がかりで大きな物を運んでいる人たちがいた・・・。
それを柚花とメッセンジャーは木に隠れて聞いていた。
4人はみんな180センチくらいの大柄な男でマスクをしていた。
4人が持っているものは布で何重にも包まれている物・・・形からして人を布で包んでいるように見える物だ。
「こ、これ本当に沈めたらお金貰えるのかな・・・?」
「貰える貰えるってー!俺は貰ったことあるぜー!」
どこかで聞いたことのある声がする。
「な、なぁ・・・この布で包んでる『何か』から声聞こえない?」
「んー?分からないけど。気のせいだろ。」
木に隠れて見ている柚花は一発で分かった。『アレ』は人だと。
この四人組がこれからやるのは人を琵琶湖に沈める事だ。
すると四人組はここで布で包んでる『何か』を地べたに置いて手にする金属バットを構える。
「えーと、指示してくれた岡留さんは沈める前にバットで布をボコボコに隈無く殴れと言っていたよな・・・」
「な、何か・・・殴るの怖いんだけど。」
バットで殴る指示が出ているみたいではあるが一人は除いて、残り3人は躊躇っている模様である。
「大丈夫だってー!俺、似たような仕事したことあったけどガラスの置物だったもん。じゃあ殴ろっと。」
男がバットで布に包まれた『何か』を叩く瞬間であった。
「バシッ・・・!」という変な音がした。
男は「変だな」と感じた。叩いた筈のバットに手応えがまるで無かった。というよりバットを受け止められた感じがした。
「これ叩いたら駄目だよお兄さん?」
どこかで聞いたような声。
男はバットの先をよく見てみたら、くノ一の服を着た女の子がいた。
「え・・・。てか、柚花ちゃん?」
男はくノ一のコスプレをした女の子を見て、よく行く喫茶店の女の子だと気付いた。
「やっぱりお兄さんだったか〜。お兄さんの仕事怪しい内容だったし来てみて正解だったね。」
柚花は受け止めたバットをお兄さんから奪い取って手で「ボキッ」とへし折る。
「ほら!他のみんなもバットをあたしにくれない?へし折るからさ!」
目の前で女の子がバットをへし折るのを見て他の3人は呆然とする。
こんな華奢な女の子が平気な顔をしてバットをへし折るなんて普通に考えてあり得ないし、怖すぎる。
「ほら!さっさと寄越す!」
全然バットを手放さない3人から柚花は無理矢理バットを奪い取って腕力でバットをへし折る。
「さて、みんな聞いて?コレさ、生きている人間だよ?」
地べたに置いてある布に包まれた『何か』の布を柚花が丁寧に取り出していく。
すると入れ墨をしたヤクザみたいなおじさんが全裸で手と足、口を塞がれていた。
「やっぱり。ヤクザの抗争か何かで口封じの為に沈められる予定だった元組長だ。」
その場にいた4人は柚花が見せた光景に震えたと同時に安堵の声を上げた。
「お、俺たちもう少しで人殺しするところだったか・・・。」
「た、助かった・・・。」
呑気に助かったなんて言っているが柚花はそうは思わない。
「君たち本当に助かったなんて思っていたら大きな間違いだよ?コレ闇バイトなんだから君たちの個人情報を指示役や上の連中が知っているよね?銀行のカードとか通帳、免許証とかも相手に渡しているんでしょ?」
柚花の言葉に四人組は思い出した。個人情報を相手に教えているから指示通りやらなかったら家が怖い人達に襲われる。
「そ、そういえば今日仕事の前に免許証とか渡していた!」
「ど、どうしよう!銀行のカードは返してもらわないと困る〜」
騒ぎまくる四人の前で柚花はニヤニヤと笑う。
「じゃあ・・・あたしが奪い返してこようか?」
それを柚花とメッセンジャーは木に隠れて聞いていた。
4人はみんな180センチくらいの大柄な男でマスクをしていた。
4人が持っているものは布で何重にも包まれている物・・・形からして人を布で包んでいるように見える物だ。
「こ、これ本当に沈めたらお金貰えるのかな・・・?」
「貰える貰えるってー!俺は貰ったことあるぜー!」
どこかで聞いたことのある声がする。
「な、なぁ・・・この布で包んでる『何か』から声聞こえない?」
「んー?分からないけど。気のせいだろ。」
木に隠れて見ている柚花は一発で分かった。『アレ』は人だと。
この四人組がこれからやるのは人を琵琶湖に沈める事だ。
すると四人組はここで布で包んでる『何か』を地べたに置いて手にする金属バットを構える。
「えーと、指示してくれた岡留さんは沈める前にバットで布をボコボコに隈無く殴れと言っていたよな・・・」
「な、何か・・・殴るの怖いんだけど。」
バットで殴る指示が出ているみたいではあるが一人は除いて、残り3人は躊躇っている模様である。
「大丈夫だってー!俺、似たような仕事したことあったけどガラスの置物だったもん。じゃあ殴ろっと。」
男がバットで布に包まれた『何か』を叩く瞬間であった。
「バシッ・・・!」という変な音がした。
男は「変だな」と感じた。叩いた筈のバットに手応えがまるで無かった。というよりバットを受け止められた感じがした。
「これ叩いたら駄目だよお兄さん?」
どこかで聞いたような声。
男はバットの先をよく見てみたら、くノ一の服を着た女の子がいた。
「え・・・。てか、柚花ちゃん?」
男はくノ一のコスプレをした女の子を見て、よく行く喫茶店の女の子だと気付いた。
「やっぱりお兄さんだったか〜。お兄さんの仕事怪しい内容だったし来てみて正解だったね。」
柚花は受け止めたバットをお兄さんから奪い取って手で「ボキッ」とへし折る。
「ほら!他のみんなもバットをあたしにくれない?へし折るからさ!」
目の前で女の子がバットをへし折るのを見て他の3人は呆然とする。
こんな華奢な女の子が平気な顔をしてバットをへし折るなんて普通に考えてあり得ないし、怖すぎる。
「ほら!さっさと寄越す!」
全然バットを手放さない3人から柚花は無理矢理バットを奪い取って腕力でバットをへし折る。
「さて、みんな聞いて?コレさ、生きている人間だよ?」
地べたに置いてある布に包まれた『何か』の布を柚花が丁寧に取り出していく。
すると入れ墨をしたヤクザみたいなおじさんが全裸で手と足、口を塞がれていた。
「やっぱり。ヤクザの抗争か何かで口封じの為に沈められる予定だった元組長だ。」
その場にいた4人は柚花が見せた光景に震えたと同時に安堵の声を上げた。
「お、俺たちもう少しで人殺しするところだったか・・・。」
「た、助かった・・・。」
呑気に助かったなんて言っているが柚花はそうは思わない。
「君たち本当に助かったなんて思っていたら大きな間違いだよ?コレ闇バイトなんだから君たちの個人情報を指示役や上の連中が知っているよね?銀行のカードとか通帳、免許証とかも相手に渡しているんでしょ?」
柚花の言葉に四人組は思い出した。個人情報を相手に教えているから指示通りやらなかったら家が怖い人達に襲われる。
「そ、そういえば今日仕事の前に免許証とか渡していた!」
「ど、どうしよう!銀行のカードは返してもらわないと困る〜」
騒ぎまくる四人の前で柚花はニヤニヤと笑う。
「じゃあ・・・あたしが奪い返してこようか?」