「おい柚花、準備は出来たか?」

「ん、もう少し待って・・・。」

喫茶店の片付けを終わらせて、すぐに着替えて準備をする柚花。

メッセンジャーはその間、ボっーと柚花を見ている。

相変わらず準備が遅いな・・・とか、身体が中学の時から全然成長していないなとか、色々と思うところはある。

けど言わない。言ったら怒られるし焼き鳥にされて食われちゃうかも知れないから。

「メッセ準備完了〜!じゃあ行こっか?」

「ん・・・」

メッセンジャーは柚花の服を見て、貧相な身体なのにエロいくノ一装束なんて着る意味あるのかな・・・と考えていた。

「メッセ!どうしたの?何か考え事?」

柚花はメッセンジャーがボっーとしているのが気になった。メッセンジャーがボっーしている時は考え事をしている時。

その考え事が事件の重大な手掛かりになる事もあるから柚花はメッセンジャーの意見をいつも聞いている。

「あぁ。柚花いつもそのエッチなくノ一装束着ているじゃん?」

「えへへ、可愛いでしょ?」

「あぁそうだな。でもお前が着ても色気がねぇんだよな・・・。もう少し胸のある女が着たらエロくて良いのに・・・。」

メッセンジャーはうっかり口を滑らせてしまった・・・これ柚花に面と向かって言ってはならない言葉なのに勢いでうっかり言ってしまった。

「うーん?今日は大急ぎで琵琶湖に行かなきゃならないんだけどさ〜。腹が立つからお前から始末しようかな〜」

メッセンジャーは柚花の顔を恐る恐る見るといつも以上に怖い雰囲気を晒しだしていた。

忍者なら誰もが殺気を隠すのだが、柚花は殺気全開でそれが物凄く冷たく怖く感じた。

しかも指ポキしているし、首絞める気満々だ。

「す、スマねぇ・・・。面目ねえ・・・」

もうどう言って謝れば良いのか分からないメッセンジャー。いつも柚花の貧相な身体を弄って馬鹿にしているから、どうしてもいつもと同じ謝り方になってしまう。

すると柚花はメッセンジャーの首を掴む。

「グエェー!止めて!殺さないでー!」

しかし柚花はメッセンジャーを絞め殺さず、胸の中に入れた。

「アレ?」

「今はくだらない事を言っている暇は無いの。」

どうやら助かったのか・・・?

「でもどうして今日はここに?」

いつもは柚花の肩に乗って行くのに今回は珍しく貧相な柚花の貧乳に挟まって行く。珍しいことだ。

「さっきも言ったじゃん?今日は大急ぎで琵琶湖に行くって。いつも通りだとメッセ付いて来れないじゃん?」

「あ、あぁ・・・。」

メッセンジャーは欲を言えば巨乳のお姉さんの谷間に挟まれたかったのだが、敢えて言わない。

これ以上言ったら本当に焼き鳥にされてしまうから。




「メッセ!それじゃあ、行こうか!」

「おう!」

柚花は部屋の窓を開けて飛び立つ。