メッセージを送り電話で話し合いをすることになり、俺は自分の気持ちをその時に洗いざらい話した。
これからのこと、そして初優への気持ち。
まだ好きな気持ちは消えないけど俺は別れることを決めた。これ以上初優に悲しい思いをさせたくない。
俺のことで悩んで欲しくない。
泣いている初優の声を聞きながら話をする。俺には泣く資格なんてないと思いながらも涙は止まらなかった。
声が漏れないように必死で抑え込む。
なんて自分勝手な考え。
なんて自分勝手な逃げ方。
情けないとわかっていながら別れの言葉を口にした。
初優もその事に納得して、電話を終える。
その日は涙が止まらなかった。
久しぶりに声を出して泣いた。初めての恋、初めての彼女。こんな形で終わるなんて思っていなかった。
でも、こうするのが1番だと思った。
初優の幸せを考えたら別れるのが正解だと思った。
初優ヘの恋心は多分一生忘れない。