「ねー、ちゃんと聞いてる?」
「え、あ、うん。聞いてる聞いてる」
スマホの向こう側からは、彼の少し慌てたような声が返ってきた。
聞いていないことなんて、バレバレなのに。
私が怒ることを知っているから、見え見えの嘘でも平気でつく。
「聞いてないじゃん」
「聞いてたって。今度のクリスマスの話だろ?」
「クリスマスにどこでデートするかって話だよ」
「あー、うん」
どこまでも気のない返事。
どうせ何か他のことをしながら、私と会話してるんだろうな。
彼……祐輔とは付き合って一年になる。
告白はもちろん彼から。
出会いはとあるゲームでの出会いだったけど、思ったよりも家が遠くなかったのが幸いして、そのまま付き合うことになった。
だけどここ一か月くらい、彼が新しいゲームを始めてからすべてが変わってしまった。
さっきみたいな気のない返事に、会う予定すら決まらない。
一日一回の連絡だって、こっちがしびれを切らしてかけると、やっと繋がるレベルだし。
「デート、嬉しくないの?」
「いや、あゆむに会えるから嬉しいよ」
「それならいいんだけど。お昼に駅で待ち合わせして、イルミネーションが見たい」
「イルミネーションかぁ」
「何か困るの?」
「や、その日ゲームのイベントが……」
「!」
彼の言葉を聞いた瞬間、頭にきた私は切るのボタンを押していた。
「え、あ、うん。聞いてる聞いてる」
スマホの向こう側からは、彼の少し慌てたような声が返ってきた。
聞いていないことなんて、バレバレなのに。
私が怒ることを知っているから、見え見えの嘘でも平気でつく。
「聞いてないじゃん」
「聞いてたって。今度のクリスマスの話だろ?」
「クリスマスにどこでデートするかって話だよ」
「あー、うん」
どこまでも気のない返事。
どうせ何か他のことをしながら、私と会話してるんだろうな。
彼……祐輔とは付き合って一年になる。
告白はもちろん彼から。
出会いはとあるゲームでの出会いだったけど、思ったよりも家が遠くなかったのが幸いして、そのまま付き合うことになった。
だけどここ一か月くらい、彼が新しいゲームを始めてからすべてが変わってしまった。
さっきみたいな気のない返事に、会う予定すら決まらない。
一日一回の連絡だって、こっちがしびれを切らしてかけると、やっと繋がるレベルだし。
「デート、嬉しくないの?」
「いや、あゆむに会えるから嬉しいよ」
「それならいいんだけど。お昼に駅で待ち合わせして、イルミネーションが見たい」
「イルミネーションかぁ」
「何か困るの?」
「や、その日ゲームのイベントが……」
「!」
彼の言葉を聞いた瞬間、頭にきた私は切るのボタンを押していた。