だから、目に涙がいっぱい溜まってて。



「ふっ。なに、
あんたが泣きそうな顔してんの」



私の顔を見た男の子は、
むしろ、私の顔を見て笑ってる.........



「..................っ、ぅ、ごめんなさいっ、」



男の子に対して、そう謝ると。



「ちょっと、話せない?」



男の子は、
そう、私に提案してきた。



「.....................ぅ、えとっ、」



これから学校だし............と、
返答に困っていると。



「サボろうって言ってんの」



男の子はそう言うと、
私の腕を引いて、電車に乗り込んだ。



──────しかも、学校と反対方向の電車。