小銭、落としました。




そして...........................



「嫌じゃなかったら、俺と付き合って」



私の顔の赤さが取れないまま。



むしろ、もっと赤くならせるように。



真っ直ぐ言葉を伝えてくれた銭さん。



「...............っ、そんなこと、
言われたの、初めてで、どうしていいかっ、」



分からなくて、正直に言葉を発すると。



「初めてとか、俺得なんだけどっ、」



私の頭から手を離すと、
照れたような顔で答える銭さん。



そんな銭さんに、
〝何か〟答えたくって。



「..................っ、小銭拾って良かったです、」



照れながら、そう伝えた。