愛璃side
「なんで、サダルメリクは笑えないの?」
私は聞いてみる。すると、
「いつからか忘れたけど、気づいたら笑えなくなってた」
とっても悲しげな声。その時、強い風が吹き、サダルメリクの髪が揺れた。その時、私は思った。笑わせたらいいんだ、。そう思い、私はサダルメリクに向いて背伸びをした。そして、サダルメリクの両頬を人差し指で持ち上げて笑顔の形にする。
「自然に笑うのは簡単だよ、まずは笑顔の形を覚えなきなきゃ、」
私はそう笑いかけた。すると、サダルメリクの両頬から手を離した。形が崩れる、そう思ったけど、形はそのまんまだった。
「あれ、俺、笑えてる?」
サダルメリクは笑いながら言った。そう、笑えた、笑えたんだ。

こはくside
「フォーマルハウト、笑ってるよサダルメリクが」
僕はそう言った。晃輝とは仲間割れというか喧嘩みたいになって無視。凛は必死にできることを探してる。
「ほんと……だ、私、初めて見た」
そう言ってフォーマルハウトはペンに姿を変えた。愛璃も片手にペンを持って走ってきた。



……………………NEXT……………………