気がついたら、レグルスとハマルは2人とも位置について、構えていた。僕たちはそれを真ん中で見ていた。愛璃と凛は顔を強ばられて踏ん張ろうと頑張ってる。晃輝は何もしないようにそっぽを向いてる。僕はいつものように無表情。こんなのじゃ、助けることなんてできない。だけど、僕は
「なんで争うの?」
と聞いてみる。すると、ハマルが
「私とレグルスは相性がめっちゃ悪いの、だからね、戦って強くするの!」
そう言ってハマルは体を構えた。まるで、羊のように。レグルスは獅子のように。僕は止めなきゃ行けない、そう感じて
「待って、牡羊座と獅子座は相性抜群だよ、2人とも情熱的でアグレッシブな性格。まさに、ハマルとレグルスじゃないの?」
そう聞くと、ハマルの目には一筋の涙が。レグルスは噛み締めていた唇を緩めた。
「まさに、素敵な1歩、ありがと、」
ハマルは泣いて笑った。すると、愛璃も笑みをこぼして笑った。
「ありがと、教えてくれて」
そう言ってハマルとレグルスはペンに姿を変えた。次は、桃の湖に行かなければ……


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