「「「ありがとうございました」」」
パタンッ
親睦会から5日間。今週は大きなトラブルもなく、無事にお店の営業を終えた。明日からはまた2日間の休日である。
「みんな、今週もお疲れさま」
「うむ、お疲れ」
「ああ、お疲れ」
「お疲れさまです」
従業員も4人になって、日々の仕事も楽になってきた。
うむ、人間働き過ぎは良くない。働くのはほどほどでいいんだよ。
「さて、それじゃあいつものように閉店作業をしてから、ドルファはフィアちゃんを家まで送っていってね」
「おう、任せてくれ」
「ドルファお兄ちゃん、ありがとうです!」
「ああ、フィアちゃんの家は俺達の家からそんなに遠くないから気にしなくていい」
フィアちゃんを家まで送る役目はドルファに任せている。ドルファの家の方向がそれほどフィアちゃんの家から離れていなかったため、一緒に帰ってもらっている。
フィアちゃんや母親のレーアさんからはこの街の治安はそれほど悪くなく、日も完全に暮れていないし、家まで送ってもらう必要はないと言われているのだが、念のためにドルファに頼んでいるわけだ。
「それじゃあ気をつけてね。また来週もよろしく!」
「はいです! リリアお姉ちゃん、テツヤお兄ちゃん、また来週!」
「おう、また来週もよろしく頼む!」
「また来週だな!」
閉店作業を終えて、リリアと一緒にフィアちゃんとドルファを見送った。
「ふう〜今週も無事に終わってなによりだよ」
「ああ。お店も順調なようで良かったな。お客さんも継続的に来てくれてなによりだ」
さすがにお店を開いてから3週間目ともなれば、ある程度お客さんも落ち着いてきた。とはいえインスタンスープを目的に継続的に店に来てくれているお客さんも大勢いる。
まあ一部の女性客はドルファ目当てで、一部の男性客はリリアやフィアちゃんと話をしに店に来ているお客さんもいそうだがな。
それに加えて、依頼でお金を貯めつつ、クールタオルや折りたたみスプーンやフォークなどを少しずつ揃えている駆け出し冒険者もいるみたいだ。それほど高い商品は置いてないとはいえ、すべて揃えると結構な額になるからな。
「それでテツヤ、目標にしていた金額は達成できそうなのか?」
「ああ。今日はかなり多くの商品を買うことになると思うけれど、金貨500枚は達成できるよ」
「おお、それは良かったな!」
さすがに金貨500枚分はなかなか時間が掛かった。それに現金はある程度貯まっているが、商品をかなり買う必要があるから、倉庫だけじゃなくて2階にも商品を置かないと駄目だろうな。
「俺のアウトドアショップ能力のレベルが上がって、これから売れる商品が増えることになると思う。ドルファを雇ってから2週間になるけれど、そろそろ俺の能力のことをドルファに話してもいいと思うんだけれど、リリアはどうかな?」
「ああ、良いと思うぞ。仕事にかんしても問題はないし、お金を積まれて裏切るようなことはなさそうだ。……まあ妹のアンジュが絡むとなれば、話は別だがな」
「その場合はしょうがないよ。誰かの身に危険が迫るくらいなら、むしろ喋ったほうがいい。俺の秘密よりもみんなの身の安全のほうが大事だからな」
俺の秘密を知ったら、面倒な相手が現れるかもしれないが、この街にやってきてすぐならいざ知らず、今では俺の味方になってくれる人も大勢いる。
その場合は迷わず話すようにみんなに伝えてあるが、特にリリアはちゃんと話してくれるか不安なんだよな。拷問とか尋問とか本当される前にすぐに話してほしい。
「さて、それじゃあこれで金貨500枚分だ」
案の定1階の倉庫には収まらずに、2階の居間にまで商品がいっぱいになってしまった。まあゆっくりと在庫を減らしていくとしよう。
『アウトドアショップのレベルが4に上がりました。購入できる商品が増えます』
よし、前回と同様に能力のレベルが上がって購入できる商品が増えるようだ。
「どれどれ……って次は金貨5000枚かよ!? こりゃ次のレベルまでにどれだけかかるんだ……」
金貨5枚、50枚、500枚ときていたからある程度予想していたとはいえ、さすがに5000枚はヤバい……数年くらいかかってもおかしくないな。
「さ、さすがに5000枚は先が長いな……」
さすがのリリアもこの金額には驚いていた。
「おっ、でもかなりの種類の商品が追加されているみたいだな! ふむふむ……おお、こりゃすごい!」
「テツヤ、どんな商品が出てきたのだ?」
「ちょっと待ってね……おおっ、こんなものまで!」
リリアには悪いが、新しく増えた商品を見るのはとても面白い。今回のレベルアップで購入できる商品がかなり増えていた。
この様子だと、もしかしたらアウトドアショップ能力は次のレベル5で最高なのかもしれないな。前回と同じ割合だったら、レベル6に上がるためには金貨5万枚が必要になる。現実的にそれは難しいだろう。
それにレベル4でこの商品のラインナップだと、元の世界のお店に置いてある商品の多くが購入できることになる。これだけの商品があれば十分といえば十分だ。
「……とりあえず一通りは確認できたよ。リリア、今日の晩ご飯は楽しみにしておいてくれ」
パタンッ
親睦会から5日間。今週は大きなトラブルもなく、無事にお店の営業を終えた。明日からはまた2日間の休日である。
「みんな、今週もお疲れさま」
「うむ、お疲れ」
「ああ、お疲れ」
「お疲れさまです」
従業員も4人になって、日々の仕事も楽になってきた。
うむ、人間働き過ぎは良くない。働くのはほどほどでいいんだよ。
「さて、それじゃあいつものように閉店作業をしてから、ドルファはフィアちゃんを家まで送っていってね」
「おう、任せてくれ」
「ドルファお兄ちゃん、ありがとうです!」
「ああ、フィアちゃんの家は俺達の家からそんなに遠くないから気にしなくていい」
フィアちゃんを家まで送る役目はドルファに任せている。ドルファの家の方向がそれほどフィアちゃんの家から離れていなかったため、一緒に帰ってもらっている。
フィアちゃんや母親のレーアさんからはこの街の治安はそれほど悪くなく、日も完全に暮れていないし、家まで送ってもらう必要はないと言われているのだが、念のためにドルファに頼んでいるわけだ。
「それじゃあ気をつけてね。また来週もよろしく!」
「はいです! リリアお姉ちゃん、テツヤお兄ちゃん、また来週!」
「おう、また来週もよろしく頼む!」
「また来週だな!」
閉店作業を終えて、リリアと一緒にフィアちゃんとドルファを見送った。
「ふう〜今週も無事に終わってなによりだよ」
「ああ。お店も順調なようで良かったな。お客さんも継続的に来てくれてなによりだ」
さすがにお店を開いてから3週間目ともなれば、ある程度お客さんも落ち着いてきた。とはいえインスタンスープを目的に継続的に店に来てくれているお客さんも大勢いる。
まあ一部の女性客はドルファ目当てで、一部の男性客はリリアやフィアちゃんと話をしに店に来ているお客さんもいそうだがな。
それに加えて、依頼でお金を貯めつつ、クールタオルや折りたたみスプーンやフォークなどを少しずつ揃えている駆け出し冒険者もいるみたいだ。それほど高い商品は置いてないとはいえ、すべて揃えると結構な額になるからな。
「それでテツヤ、目標にしていた金額は達成できそうなのか?」
「ああ。今日はかなり多くの商品を買うことになると思うけれど、金貨500枚は達成できるよ」
「おお、それは良かったな!」
さすがに金貨500枚分はなかなか時間が掛かった。それに現金はある程度貯まっているが、商品をかなり買う必要があるから、倉庫だけじゃなくて2階にも商品を置かないと駄目だろうな。
「俺のアウトドアショップ能力のレベルが上がって、これから売れる商品が増えることになると思う。ドルファを雇ってから2週間になるけれど、そろそろ俺の能力のことをドルファに話してもいいと思うんだけれど、リリアはどうかな?」
「ああ、良いと思うぞ。仕事にかんしても問題はないし、お金を積まれて裏切るようなことはなさそうだ。……まあ妹のアンジュが絡むとなれば、話は別だがな」
「その場合はしょうがないよ。誰かの身に危険が迫るくらいなら、むしろ喋ったほうがいい。俺の秘密よりもみんなの身の安全のほうが大事だからな」
俺の秘密を知ったら、面倒な相手が現れるかもしれないが、この街にやってきてすぐならいざ知らず、今では俺の味方になってくれる人も大勢いる。
その場合は迷わず話すようにみんなに伝えてあるが、特にリリアはちゃんと話してくれるか不安なんだよな。拷問とか尋問とか本当される前にすぐに話してほしい。
「さて、それじゃあこれで金貨500枚分だ」
案の定1階の倉庫には収まらずに、2階の居間にまで商品がいっぱいになってしまった。まあゆっくりと在庫を減らしていくとしよう。
『アウトドアショップのレベルが4に上がりました。購入できる商品が増えます』
よし、前回と同様に能力のレベルが上がって購入できる商品が増えるようだ。
「どれどれ……って次は金貨5000枚かよ!? こりゃ次のレベルまでにどれだけかかるんだ……」
金貨5枚、50枚、500枚ときていたからある程度予想していたとはいえ、さすがに5000枚はヤバい……数年くらいかかってもおかしくないな。
「さ、さすがに5000枚は先が長いな……」
さすがのリリアもこの金額には驚いていた。
「おっ、でもかなりの種類の商品が追加されているみたいだな! ふむふむ……おお、こりゃすごい!」
「テツヤ、どんな商品が出てきたのだ?」
「ちょっと待ってね……おおっ、こんなものまで!」
リリアには悪いが、新しく増えた商品を見るのはとても面白い。今回のレベルアップで購入できる商品がかなり増えていた。
この様子だと、もしかしたらアウトドアショップ能力は次のレベル5で最高なのかもしれないな。前回と同じ割合だったら、レベル6に上がるためには金貨5万枚が必要になる。現実的にそれは難しいだろう。
それにレベル4でこの商品のラインナップだと、元の世界のお店に置いてある商品の多くが購入できることになる。これだけの商品があれば十分といえば十分だ。
「……とりあえず一通りは確認できたよ。リリア、今日の晩ご飯は楽しみにしておいてくれ」