私はメーメルが何を言いたかったのかと考えていた。
メーメルはグレイに直接、聞いた方がいいって言ってたけど。そもそも嫌ってないなら、なんで二人っきりに……って……。なんで私、急に変な妄想してるの。
駄目だ! 顔が熱い……鼓動が速くなる。どうしちゃったんだろう。前よりも変だ。グレイのことが好き……だからこうなってるんだと思う。
だけど多分……グレイは、私のこと恋愛対象としてみていない。でも……それでも、一緒に居たい……弟子としてでいいから。
そう考えながら私は、脳裏にグレイを思い浮かべる。
「……ルイ、大丈夫かのう? 心ここにあらずのようじゃが」
そう言われ私は、慌てて妄想をかき消しメーメルをみた。
「え、えーっと……これは……ハハハハハ……」
「まあ良い。それよりも、そろそろムドル達がくる頃だと思うのじゃ」
「そうだね。グレイ、ムドルさんと会えたかな」
それを聞いてメーメルは、ニコリと笑い私をみる。
その後も私とメーメルは、他愛もない話をしていた。
――場所は、バールドア城の広場に移る――
フウルリスクは民衆に紛れながら城の内部の方に向かっていた。
(人が多いのは助かります。色々と誤魔化すことが可能ですし。さてと、どのルートを通りましょうか?)
そう思考を巡らせながら周囲を見回す。
(裏から行きますか……ね)
考えがまとまると南東の方に向かい歩き出す。
――場所は戻り、市場街の空き家――
あれから色々と考えながらグレイ達がくるのを待っていた。
すると扉が開きグレイが入ってくる。そのあとからムドルさんの姿がみえ、もう一人は多分コルザだと思う。
三人は私とメーメルのそばまできた。
「さて、揃ったな」
「グレイフェズ、その前に紹介してくれぬか。この可愛らしい二人のお嬢さんを」
「そうですね。自己紹介が先か……。この方がコルザ・リチャム様だ」
そうコルザを紹介するとグレイは、私とメーメルを順にみる。
「初めましてメーメル・ダルタンクと申します」
そう言いメーメルは会釈をした。
「ダルタンク……なるほど、そういう事か。魔族のお姫様……そうなると、ムドルの主とは貴女のことですな」
そう問われメーメルは頷く。
「初めまして私は、ルイ・メイノです」
私はそう言い会釈をする。
「ルイか、雰囲気がこの世界の者と違うようだが」
「えーっと……それは……」
どう答えたらいいか分からなくなり、しどろもどろしてしまった。
「そのことは、あとで説明します。でも場合によっては、教えることができない」
「グレイフェズ、なるほどな。そう言うことか、分かった。そうなると、私から話した方がいいだろう」
そう言うとコルザは、徐に口を開き話し始める。
メーメルはグレイに直接、聞いた方がいいって言ってたけど。そもそも嫌ってないなら、なんで二人っきりに……って……。なんで私、急に変な妄想してるの。
駄目だ! 顔が熱い……鼓動が速くなる。どうしちゃったんだろう。前よりも変だ。グレイのことが好き……だからこうなってるんだと思う。
だけど多分……グレイは、私のこと恋愛対象としてみていない。でも……それでも、一緒に居たい……弟子としてでいいから。
そう考えながら私は、脳裏にグレイを思い浮かべる。
「……ルイ、大丈夫かのう? 心ここにあらずのようじゃが」
そう言われ私は、慌てて妄想をかき消しメーメルをみた。
「え、えーっと……これは……ハハハハハ……」
「まあ良い。それよりも、そろそろムドル達がくる頃だと思うのじゃ」
「そうだね。グレイ、ムドルさんと会えたかな」
それを聞いてメーメルは、ニコリと笑い私をみる。
その後も私とメーメルは、他愛もない話をしていた。
――場所は、バールドア城の広場に移る――
フウルリスクは民衆に紛れながら城の内部の方に向かっていた。
(人が多いのは助かります。色々と誤魔化すことが可能ですし。さてと、どのルートを通りましょうか?)
そう思考を巡らせながら周囲を見回す。
(裏から行きますか……ね)
考えがまとまると南東の方に向かい歩き出す。
――場所は戻り、市場街の空き家――
あれから色々と考えながらグレイ達がくるのを待っていた。
すると扉が開きグレイが入ってくる。そのあとからムドルさんの姿がみえ、もう一人は多分コルザだと思う。
三人は私とメーメルのそばまできた。
「さて、揃ったな」
「グレイフェズ、その前に紹介してくれぬか。この可愛らしい二人のお嬢さんを」
「そうですね。自己紹介が先か……。この方がコルザ・リチャム様だ」
そうコルザを紹介するとグレイは、私とメーメルを順にみる。
「初めましてメーメル・ダルタンクと申します」
そう言いメーメルは会釈をした。
「ダルタンク……なるほど、そういう事か。魔族のお姫様……そうなると、ムドルの主とは貴女のことですな」
そう問われメーメルは頷く。
「初めまして私は、ルイ・メイノです」
私はそう言い会釈をする。
「ルイか、雰囲気がこの世界の者と違うようだが」
「えーっと……それは……」
どう答えたらいいか分からなくなり、しどろもどろしてしまった。
「そのことは、あとで説明します。でも場合によっては、教えることができない」
「グレイフェズ、なるほどな。そう言うことか、分かった。そうなると、私から話した方がいいだろう」
そう言うとコルザは、徐に口を開き話し始める。