私はグレイを心配しながら、ムドルさんの方をチラチラみていた。
凄いムドルさん。だけど、大丈夫かな?
倒れたムドルさんが心配だ。そう思っていると青ざめた顔でメーメルは私の方を向く。
「ルイ、この二人を頼むのじゃ。妾は……」
そう言いメーメルは、拘束した二人をこの場に置いてムドルさんの方に急ぎ向かう。
メーメル、そうだよね。諦めたって言っても、やっぱり心から好きな人が目の前で倒れたら……。私だって……グレイ……。
グレイのことが心配になる。私は視線をグレイの方に向けた。
――場面は変わり、グレイフェズが居る地点――
グレイフェズは剣を構えながらデビルミストとの間合いを取っている。それだけではなく、徐々に泪から遠ざかっていた。
(もう少し、ルイから遠ざけた方がいいだろう。だが、油断はできない。慎重に行動しなきゃな)
チラチラと泪の方をみる。デビルミストがグレイに近づく。それをグレイは回避し後退した。
「クッ、あぶねえ。フウ~、油断も隙もない。そろそろいいか……」
そう言うと剣を構え直しデビルミストを見据える。デビルミストがグレイフェズのそばまでくる。それをみたグレイフェズは、後ろに飛ぶ。それを繰り返しながら詠唱をする。
《光の精 聖なる炎 剣に宿り 我、命令す 浄化対象を滅せられたし!!》
そう言い放つとグレイフェズの剣の柄を握る両手が、ピカッと激しく光った。
それと同時にグレイフェズの手の周囲を魔法陣が、円を描き回りながら展開されていく。
魔法陣が展開し終える。すかさず光る炎が現れ、あっという間に剣を覆いつくす。
(ヨシ、いけそうだ)
それを確認すると即座に剣を左斜め下に構える。
瞬時に一歩、前に踏み込む。と同時に即、向かいくるデビルミストに向け剣を右斜め上に振り上げる。
するとその剣はデビルミストを真っ二つに斬った。斬られたデビルミストは、光の炎に覆い包まれる。
元の一個体に戻ろうとした。だが、戻れず。
「ギョエェェェー!?」
そう奇声を上げながら、光の炎に焼き尽くされ消滅した。
それを確認したグレイフェズは、ガクッと膝を付き肩で息をする。
「ハァ、ハァ……やったのか……」
そう言い、ハァハァと息を整えた。そして剣を地面に突き刺す。それを杖の代わりに、ゆっくり立ち上がる。
その後グレイフェズは、泪の方を向いた。そして、泪の方へ向かい歩き出す。
泪は安心した表情でグレイフェズをみている。
――場面は変わり、泪が居る場所――
「グレイ……」
私は改めて思った……グレイが強いという事。そしてこの人を一生……ううん、師匠と慕おうと……。
そしてグレイの方に駆け出す。
グレイもこっちに向かってくる。
「ルイ、大丈夫か?」
「うん、私は平気だよ。でも、グレイこそ大丈夫なの?」
そう言い私は、グレイの傍まできた。
「俺こそ問題ない」
「そっかぁ、良かった」
そう言うとグレイは、優しい表情で私をみつめる。私もグレイをみつめた。
「ルイ!」
グレイは、なぜか私に抱きつく。
「え、グレイ……えっとこれって?」
そう聞くとグレイは私の耳元で囁いた。
「喋るな……今は、このままこうしていたい」
ウンと頷く。私を抱きしめるグレイを、チラッとみる。顔を赤くしながらもグレイは、悲しげな表情を浮かべていた。
どうしたんだろう。急に、こんなこと……。なんかつらそうな表情だけど、グレイ大丈夫かな?
ってか、この状態……凄く、恥ずかしい。それに顔がほてってきた。ドキドキしてる。グレイ……いつまでこのままの体勢でいるつもり、かな。
――いつの間にか私は、グレイの背中に手をまわし抱きついていた。
凄いムドルさん。だけど、大丈夫かな?
倒れたムドルさんが心配だ。そう思っていると青ざめた顔でメーメルは私の方を向く。
「ルイ、この二人を頼むのじゃ。妾は……」
そう言いメーメルは、拘束した二人をこの場に置いてムドルさんの方に急ぎ向かう。
メーメル、そうだよね。諦めたって言っても、やっぱり心から好きな人が目の前で倒れたら……。私だって……グレイ……。
グレイのことが心配になる。私は視線をグレイの方に向けた。
――場面は変わり、グレイフェズが居る地点――
グレイフェズは剣を構えながらデビルミストとの間合いを取っている。それだけではなく、徐々に泪から遠ざかっていた。
(もう少し、ルイから遠ざけた方がいいだろう。だが、油断はできない。慎重に行動しなきゃな)
チラチラと泪の方をみる。デビルミストがグレイに近づく。それをグレイは回避し後退した。
「クッ、あぶねえ。フウ~、油断も隙もない。そろそろいいか……」
そう言うと剣を構え直しデビルミストを見据える。デビルミストがグレイフェズのそばまでくる。それをみたグレイフェズは、後ろに飛ぶ。それを繰り返しながら詠唱をする。
《光の精 聖なる炎 剣に宿り 我、命令す 浄化対象を滅せられたし!!》
そう言い放つとグレイフェズの剣の柄を握る両手が、ピカッと激しく光った。
それと同時にグレイフェズの手の周囲を魔法陣が、円を描き回りながら展開されていく。
魔法陣が展開し終える。すかさず光る炎が現れ、あっという間に剣を覆いつくす。
(ヨシ、いけそうだ)
それを確認すると即座に剣を左斜め下に構える。
瞬時に一歩、前に踏み込む。と同時に即、向かいくるデビルミストに向け剣を右斜め上に振り上げる。
するとその剣はデビルミストを真っ二つに斬った。斬られたデビルミストは、光の炎に覆い包まれる。
元の一個体に戻ろうとした。だが、戻れず。
「ギョエェェェー!?」
そう奇声を上げながら、光の炎に焼き尽くされ消滅した。
それを確認したグレイフェズは、ガクッと膝を付き肩で息をする。
「ハァ、ハァ……やったのか……」
そう言い、ハァハァと息を整えた。そして剣を地面に突き刺す。それを杖の代わりに、ゆっくり立ち上がる。
その後グレイフェズは、泪の方を向いた。そして、泪の方へ向かい歩き出す。
泪は安心した表情でグレイフェズをみている。
――場面は変わり、泪が居る場所――
「グレイ……」
私は改めて思った……グレイが強いという事。そしてこの人を一生……ううん、師匠と慕おうと……。
そしてグレイの方に駆け出す。
グレイもこっちに向かってくる。
「ルイ、大丈夫か?」
「うん、私は平気だよ。でも、グレイこそ大丈夫なの?」
そう言い私は、グレイの傍まできた。
「俺こそ問題ない」
「そっかぁ、良かった」
そう言うとグレイは、優しい表情で私をみつめる。私もグレイをみつめた。
「ルイ!」
グレイは、なぜか私に抱きつく。
「え、グレイ……えっとこれって?」
そう聞くとグレイは私の耳元で囁いた。
「喋るな……今は、このままこうしていたい」
ウンと頷く。私を抱きしめるグレイを、チラッとみる。顔を赤くしながらもグレイは、悲しげな表情を浮かべていた。
どうしたんだろう。急に、こんなこと……。なんかつらそうな表情だけど、グレイ大丈夫かな?
ってか、この状態……凄く、恥ずかしい。それに顔がほてってきた。ドキドキしてる。グレイ……いつまでこのままの体勢でいるつもり、かな。
――いつの間にか私は、グレイの背中に手をまわし抱きついていた。