ここはコルザの屋敷。屋敷の地下には、秘密の部屋がある。
部屋は五箇所あり、その一箇所でコルザがソファーに座り真剣な面持ちで紹介状を眺めていた。
そしてその真向かいには、ムドルとユウムとビスガスが立っている。
「なるほど……ムドル、ユウム、ビスガスか。お前たちが、どれだけ使えるか分からんが。先に来た者たちよりは良さそうだ」
そう言いながらコルザは三人を順にみた。
「依頼書には、三食付きって書いてあったが……本当なんだろうな」
ムドルは、わざとそう言った。なぜそう言ったのか理解できないユウムとビスガスは、ムドルを驚きみる。
それを聞きコルザは、ニヤリと口角を上げる。
「……。ああ、勿論だ。フッ、お前……ムドルと言ったか。そっちが目的とは面白い」
「そうか。だが、生きてれば必要なことだろう?」
「ワハハハハ……確かに、そうだな。まあいい、お前たちは強いだけじゃなさそうだ。うむ……私の護衛についてもらう」
そう言われムドルは不服な顔をした。
「護衛、か。依頼内容とは違うようだが?」
「そういえばそうだな。だがこの先、何が起きるか分からん。強くて信用できそうな者を側に置きたい」
「それがオレ達、ってことか?」
そう問われコルザは難しい表情で、コクリと頷く。
「本当に、信用できるかはまだ分からん。だが、なぜかムドル。お前のその態度が気に入った。どうだ? 依頼料は別に払う」
「どうする? ユウム、ビスガス」
そう聞かれユウムは、考えたあと口を開いた。
「んー、依頼料……別に払ってくれるならいいんじゃないのかなぁ」
「そうか。ユウムが、そう言うなら問題ないな。だが、もう一つ気になることがある。なんで、オレだけじゃない?」
そうムドルが聞くとコルザは三人をジッとみる。
「お前たちは、仲間じゃないのか?」
「そうですが?」
ユウムはコルザがなぜそう言ったのか不思議に思った。
「それならば、一緒に行動した方がいいだろうと判断したのだが。余計なことだったかな」
「いや、それはありがたい」
「そう、ですね。ありがとうございます」
そうムドルとユウムが言いそのあとビスガスは、二人と一緒に頭を下げる。
「うむ、では早速……仕事をしてもらおうか」
それを聞くと三人はコルザから指示をもらい持ち場についた。と言っても外出しない時は、コルザが居る部屋の外に二人……中に一人と分かれ交代で警備をする。
その後コルザとムドル達は、二階にある書斎に向かう。
(なんとか、潜入できました。予定とは、少し違いますが……ね)
そう思いながらムドルは、コルザの前を歩いていたのだった。
部屋は五箇所あり、その一箇所でコルザがソファーに座り真剣な面持ちで紹介状を眺めていた。
そしてその真向かいには、ムドルとユウムとビスガスが立っている。
「なるほど……ムドル、ユウム、ビスガスか。お前たちが、どれだけ使えるか分からんが。先に来た者たちよりは良さそうだ」
そう言いながらコルザは三人を順にみた。
「依頼書には、三食付きって書いてあったが……本当なんだろうな」
ムドルは、わざとそう言った。なぜそう言ったのか理解できないユウムとビスガスは、ムドルを驚きみる。
それを聞きコルザは、ニヤリと口角を上げる。
「……。ああ、勿論だ。フッ、お前……ムドルと言ったか。そっちが目的とは面白い」
「そうか。だが、生きてれば必要なことだろう?」
「ワハハハハ……確かに、そうだな。まあいい、お前たちは強いだけじゃなさそうだ。うむ……私の護衛についてもらう」
そう言われムドルは不服な顔をした。
「護衛、か。依頼内容とは違うようだが?」
「そういえばそうだな。だがこの先、何が起きるか分からん。強くて信用できそうな者を側に置きたい」
「それがオレ達、ってことか?」
そう問われコルザは難しい表情で、コクリと頷く。
「本当に、信用できるかはまだ分からん。だが、なぜかムドル。お前のその態度が気に入った。どうだ? 依頼料は別に払う」
「どうする? ユウム、ビスガス」
そう聞かれユウムは、考えたあと口を開いた。
「んー、依頼料……別に払ってくれるならいいんじゃないのかなぁ」
「そうか。ユウムが、そう言うなら問題ないな。だが、もう一つ気になることがある。なんで、オレだけじゃない?」
そうムドルが聞くとコルザは三人をジッとみる。
「お前たちは、仲間じゃないのか?」
「そうですが?」
ユウムはコルザがなぜそう言ったのか不思議に思った。
「それならば、一緒に行動した方がいいだろうと判断したのだが。余計なことだったかな」
「いや、それはありがたい」
「そう、ですね。ありがとうございます」
そうムドルとユウムが言いそのあとビスガスは、二人と一緒に頭を下げる。
「うむ、では早速……仕事をしてもらおうか」
それを聞くと三人はコルザから指示をもらい持ち場についた。と言っても外出しない時は、コルザが居る部屋の外に二人……中に一人と分かれ交代で警備をする。
その後コルザとムドル達は、二階にある書斎に向かう。
(なんとか、潜入できました。予定とは、少し違いますが……ね)
そう思いながらムドルは、コルザの前を歩いていたのだった。